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おかえりなさい、を言うまでに。

遅ればせながら、4月24日(日)は下北沢MOSAiCにてカナコspeenaふっかつライブの企画・制作でした。ご本人より前に当日を振り返るというのも、なんだかなぁ……と思い、このタイミングでの更新です。

そもそもの始まりは2019年3月。深夜に酔っ払ったカナコさんから突然の入電。「ライブやりたいんだけど、どうすればいい?」の一言でした。

そこからシラフの打ち合わせを経て、『来年のお誕生日に開催しましょう』となり、私は颯爽とライブハウスを押さえ、おじぇことおーたけ@じぇーむずと、きぃちゃんこと坂口喜咲ちゃんに声をかけ、ようやく迎えた2020年4月25日は緊急事態宣言の真っ只中。

1年の延期を経て、2021年の4月25日は、またも緊急事態宣言。発表があったのはちょうど数日前のリハーサル中で、スタジオではメンバー全員と共に膝から崩れ落ちたのでした。

満を持して迎えた2022年4月24日。対バンのお二方やメンバー、各スタッフにとっても、まさか足掛け3年のお付き合いになるとは誰も思わなかった事でしょう。イベント開催までお付き合い下さった皆様には本当に感謝です。そして何より、カナコspeenaふっかつをお待ち下さり、ご来場下さったお客様にも心より御礼申し上げます。ご来場が叶わなくとも、お気持ちを向けて下さった皆様にも同じように。

セットリストの2曲目「sixteen」。言わずと知れたspeenaのヒットソング「ジレンマ」のカップリング曲。

膨大に出会いあるけど ほっといてくれなくてどうもありがと

と歌いながら感極まるカナコさんを見て、会場中が涙で溢れる中、私はなんだか笑ってしまったのでした。一周回って笑っちゃう、あの感じ。

いやぁ……ほっとけない、んだよなぁ。


きっと、これからも共に在るのでしょう。だって、おかえりなさい、を言うだけで足掛け3年かかってますからね。かれこれ22年ぐらいファンやってますからね。

開催5日前にバンドメンバーの1人から濃厚接触者となった旨の電話を受け、5分間の電話の中で考えられる打開策を提案し、ギターのしんちゃんにデュオライブが可能かどうかを確認し、カナコさんと相談。残るメンバーへの連絡と各所への調整を済ませるまでジャスト3時間。あの瞬間の仕事ぶりは、我ながらなかなかだったと思います。どうしようもない制約があっても、その中でベストを尽くすというのは、私が最も得意とするものですし。そう、バンドライブは結局まだ実現できていませんが、一同全く諦めておりませんので、いつかの日をどうかお楽しみに。

最後に、才能の塊たちをステージに送り出す瞬間、私はいつもこんな表情をしているのだな、と改めて己を知ったRimi Watanabeさんのお写真を。

Photo by Rimi Watanabe

現場とは、ライブとは、音楽とは、良いものですね。

そして、才能とは、尊いものです。


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