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読書|『虚空の旅人』上橋菜穂子

2023年、46冊目⠉̮⃝

「守り人」シリーズ4作目。
主人公によってタイトルが守り人と旅人に分かれるみたいで、今回はチャグムが主人公でした。
著者自身があとがきで「この本から世界はぐんと広がった」と書いているように守り人の世界は広がりをみせます。

もちろん今作もおもしろかったです。
精霊では幼くただ守られるだけだったチャグムの成長著しく、宮中だけには収まらないとても魅力的な皇子になってました。隣国サンガルの第二王子の年相応の幼さとの対比が、大人にならざるを得ない事情があるのでチャグムが不憫になりましたが、チャグムの側にシュガがいるのが救いでした。その絆が今作で強くなってホッとしたし、チャグムが想い描く帝に近づけるように助けてあげてほしいと思わずにはいられませんでした。

シリーズとしては残すところあと3作。バルサとチャグムがどうなるか見届けたいし早く読みたいと思う反面、シリーズ読み終わるのがさみしくもあります。上橋菜穂子作品は読みやすさもあって勢いで読み切ってしまうので、じっくり堪能しながら残りは読みたいです。

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