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EAMESコントラクトテーブルを手に入れて

イームズのコントラクトテーブルを使い始めて半年ほどになる。

始まりはお気に入りのインテリアショップのサイトでヴィンテージのコントラクトテーブルが安く販売されていたことだった。もともと白いテーブルなんて探していなかったし、木のテーブルが好きだったし、きっとそこで販売されていなければ、購入を検討することもなかっただろう。その上ずっと購入のタイミングを見計っているテーブルがあって、それはプルーヴェのゲリドンだった。

なぜ半世紀も前のイームズのヴィンテージがこんなに安いのか。さらに白ではなくクリーム色なのも良いニュアンスで、脚のアルミも経年変化によりヴィンテージ感が出ていた。そこで興味を持ち始め、もしこれを購入したらどうなるだろう...と妄想してみた。クリーム色だと、もしかしたら家の内装にも他の家具にも馴染みやすいのではないか。数日検討するうちに、これは意外と、憧れのゲリドンよりも今の家に合っているのではないか、と思うようになった。この値段ならば、気軽に購入して、合わなくなったらまた手放せばよい。そう思える価格だし、現状では、ダイニングテーブルの候補として、最適解なのではないかという結論に至った。

しかしやはり状態を自分の目で確かめてみないことには購入できない。オンラインショップでまだ販売されていることを確認してショップへ向かうと、SOLDのシールが貼られていた。なんと、来店前夜に売れてしまったというのだ。実物はとてもよい風合いに経年変化していた。これは、やはり手に入れたかったと思った。手に入らないと思うと、諦めきれなくなるもの。幸いコントラクトベースのテーブルは割と出回っている方なので、いくつか他に中古で販売されているものを見つけることができた。結局私が購入したのは、ヴィンテージではなく、現行品の中古。サイズも希望のものより大きい、105cmの方。天板はクリーム色ではなく白いタイプ。クリーム色が良かったし、サイズも小さい方を第一候補にしていたので迷ったけれども、スノーホワイトほどは白くないし、気に入らなかったらまた売ればいい、とりあえず買ってみようくらいの気持ちで購入した。現行品のメリットもあって、天板側にネジの受けが埋められていること。おかげで引っ越しの際などに天板を外すことが可能だ。

ついにテーブルがやってきた。大きさが心配だったけれど、丸いのと白いおかげで圧迫感がなく、それほど大きさを感じない。海外のプロダクトはサイズが大きいものが多く、アルネ・ヤコブセンデザインのCylinda-Lineシリーズも日本向きのサイズではないが、それをテーブルに置いて見ると、サイズ感がマッチしてディスプレイに丁度良い。

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何より、白って使っていて清々しい気持ちになる。料理の色も映えるので、器の中の色彩を楽しむために、白い器の出番も増える。

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ただ、写真との相性はまた別の話。写真に撮る場合、白はデジタルでは物足りない。アナログの諧調を生かして表現したいので、フィルムカメラで撮りたい。この半年で、白いテーブルの写真がなかなかSNSに上がらないのはそのせいでもある。テーブルに光が射し込む季節には、フィルムカメラで撮ることを忘れないようにしたい。

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