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すぐに使える!カフェスナップの撮影テクニック

カフェスナップメモ

twitterに、撮り方をメモしたこの写真を投稿したら、ちょっとした反響をいただいたので記事にしてみることにしました。

写真はある日のカフェスナップ。私はスナップはテーブルフォトとは違うものだと認識しています。一から作り上げていくテーブルフォトに対して、スナップはその瞬間を切り取るもの。だからスナップのときは作り込みすぎず、できる範囲で。さくっと撮って、料理は美味しいうちにいただきましょう。この写真もそんな一枚。カフェスナップを撮るときに、いくつかポイントを押さえておけば、短時間でも納得のいく写真が撮れるようになるかもしれません。今回はそのポイントを紹介したいと思います。

被写体に寄らない

実は上の3つは全てパースに関わるテクニックです。料理など、テーブルの上のものを撮るときには、パースがない方がものの形が自然に見え、違和感のない写真になります。被写体に寄って撮るとカメラに近いものほど遠近感が強調され、遠くのものは小さく写ります。自然に見せたいならば、可能な範囲で引いて撮ることが大切です。

テーブルの角は2つ以上入れない

テーブルの角を2つ以上入れると、カメラの向きによっては、パースが目立つ場合があります。正面から撮影する場合は特に、テーブルの両サイドのラインがハの字に写り、悪目立ちする可能性も。角が入るならば1つに留めておく方が、パースが気にならない場合が多いです。

カメラとプレート/トレイのラインが平行にならないように

これも、前述したテーブルと同じ理由で、パースが目立つ場合があるから。下の写真は、トレイのラインとカメラを平行にして、焦点距離35mmのレンズで撮影したもの。パースが強調され、トレイの両サイドがハの字に写っています。トレイのサイズが大きく、また丸いものよりも角があるものほどパースが目立ちます。

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周囲の余白が片寄りすぎないように

構図を決めるのが苦手な方におすすめの方法ですが、被写体の周囲の余白は片寄っていない方が安定感のあるバランスの良い構図になりやすいです。次の写真を見てください。

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この写真は被写体のプレートの左右に余白がないのに対し、上下は広く空いています。手前に何か置かれている場合はそれでも良いかもしれませんが、この場合は何もないので、少しバランスが悪く見えます。そこで次のポイントに繋がります。

横長のものは横位置で

上の写真のプレートのように、横長のものを縦位置で撮ると収まりが悪く見える場合があります。そのようなときには、対策の一つとして、横位置で撮ると余白感も程良く、バランスの良い構図になりやすいです。

照りは半逆光で

照りに関係するハイライトは、被写体の後方の上の方から光が当たると入りやすいので、半逆光になる位置から撮影するのがおすすめ。もちろん逆光でも入りますが、逆光だと手前が影になり、料理の色が綺麗に表現できないことがあるので、逆光よりも半逆光がおすすめです。

最後に、F値について考えてみる

最後に、メモには含めませんでしたが、F値について。F値は最終的にどれくらいのサイズで見るのかというアウトプットを考慮して決める必要がありますが、それは今回は置いておいて。絞りの調整は情報量の調整でもあります。カフェなどの場合、自分ではコントロールできない部分が多くあると思います。背景に余計なものが映りこんでいても、避けられないことがありますよね。そんなときには開放気味にして、余計なものはボカしてしまうのも一つの方法。逆に背景の雰囲気を生かしたいようなときには少し絞って撮るのもおすすめです。今回の写真は焦点距離50mmのレンズでF2〜F2.5くらいで撮影しています。一番見せたかったオムライスのケチャップ にピントを合わせ、背景には色々ものが置かれていたので、雑然として見えないように絞りを開けて撮影しました。

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カフェスナップであっても、テーブルの上のものを撮るときに意識するポイントは、テーブルフォトと基本的に同じです。自宅での食事風景を撮るのにも使えるテクニックなので、ぜひ明日のご飯で試してみてください!

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