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短歌のお部屋

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「うたよみん」が終わってしまうので、ここに毎日の短歌を書いて行こう思います。
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穴の空いた柄杓で
掬った言葉
ドボドボと
貴方の掌に落ちていく

貴方に仕掛けた
時限爆弾は
どうやら不発弾に
終わったみたい

あなたを振り向かせたくて
水風船を膨らませ、
投げつけてみる

また再びは
短い時と知りつつも
足早に時よ過ぎよと
空に想う

想いよ、届けと
君の名を
ノートの端に
一文字を添え
書き記す

貴方から
届く便りで
過ぎ去りし時間を思い
足元の道の色を知る

繊細な骨に透かして
愛を求めた
蒼の肌

  エゴンシーレ展