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no 2:専業主婦なのに家族と別居中

2ヶ月前に日本へ戻ってきた50歳の主婦です。
夫と子供は国外で生活をしています。
でも、私は日本に帰って来ちゃいました。

そして明日は「初出勤」という記念すべき日を迎え電車通勤も20年ぶりです。大変緊張しています。


1. 駐妻の憂鬱

芥川龍之介の小品に「たね子の憂鬱」という、時代は昭和初め急激な社会の変容が妻を憂鬱にするお話があります。
私は駐在員の妻で通算10年以上外国で生活をしていました。
駐在員家族の中には「たね子」のように全く違うカルチャーに追いつけず、自分のペースが乱れ、憂鬱がひどくなる人々を沢山見てきました。
私は「たね子」ではなく、もう駐妻生活に飽きていました。
場所が日本から外国に移っただけの専業主婦生活。
そして家族は一日に起こった"山ほどの不満"を私に捨てまくるのです。
私はゴミ箱のように遠慮なく詰め込まれ心が汚れていました。
ゴミ箱役は専業主婦の役目、彼らは慣れない職場や学校で嫌な事があるのだから受け止めてあげないと」
と自分に言い聞かせていました。

2. 夫源病になる

(※今後あらためてnoteで書きます)

3. シニア猫の世話

勤務地が異動になり、我が家のネコは検疫の都合ですぐに入国ができない上にロングフライトが伴うため、シニアネコには負担が大きすぎるので日本へ戻す事にしました。家族で話し合った結果、私もこのまま日本にネコと住むことにしました。

4. 息子からのお願い

可哀想な事に息子は
「自分の養育のせいで母が家族ユニットに留まっている」と思い込んでいました。
(NO.  私には沢山の理由があるから駐妻をしているのです)
"Mom, how can I persuade you?"
息子は頭を抱え私に何度も言ってきました。
「僕はママを愛しているけどもう十分養育してくれた。ママの過干渉から独立したいんだよ!
本音も半分あると思いますが、私を家族から解放したい気持ちが強かったのだと思います。

今も息子に会えなくて
私はこんな感じです

家族も時には散開を必要とする?


男女が様々な状況下で利点を感じて結婚をし、時間や財産をお互い共有し、「愛と責任」という名の鋼鉄極太チェーンに繋がれて家族ユニットが構成されている。それが家族の宿命と思っていました。

人間は社会性の生き物で集団という生きるために大切な枠組みがありますが、その中でも"個"がバランスしてないと私みたいにメンタルを病むケースがあります。

1978年YMOは「散開(散解)」宣言をしています。「散開」という意味を調べると「戦闘のとき敵の銃砲からの損害を少なくするために各兵が間隔をおいて散らばること」という意味も持つようです。

まさに、私たち家族ユニットは散らばってダメージを最小限にするためにもこの選択(私と猫は日本生活)をしました。
今のところはワークしていると思います。


明日から新しい職場へ


人間関係や仕事の出来/不出来に加え、体力をマネージできるか不安です。
でも海外で専業主婦をしてた頃よりも気持ちはもっと前向きです。

一週間分のランチとお夕飯の
仕込みをしたいと思います

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