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学校からもらう理科実験キットに自宅で取り組む(学校をお休みした日の過ごし方シリーズ)

「次男くんが理科の授業をお休みした日に使ったものです。おうちで、やってみてくださいね!」

と言われ、実験キットを先生からしばしば手渡されます。最近では、夏休み前に、電気で動くプロペラカー(↓)と空気でっぽうの実験キットを受け取りました。

今日は家庭で行う理科実験について書きたいと思います。

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このシリーズでは、心臓病で学校をお休みすることが多い小4次男が、学習に使える時間が少ないという体力的な制約のなか、学校の授業についていくために、自宅でどんな学習をするのがよいのかを追究しています。
参考書や勉強法を研究するのが趣味である母親の私が、家庭で実践して良かったことを記録しています。
病気以外にも、さまざまな理由で学校をお休みしている子どもたちが、再び登校するときに、“学校の授業についていけない”という理由で登校につらさや不安を感じることがなくなることを願っています。

1、自宅で実験するのは結構大変

実験キットは次男が楽しんでいるので、他の学習や宿題より優先して、できるだけ自宅でやるようにしています。

今は、小学生用の市販の実験キットも豊富ですが、学校から配布される実験キットは無料ですし、なるべく利用した方が良いと思います。

ですが正直にいうと、設備や実験器具の揃わない自宅で実験するのは、結構めんどくさいです。一見、簡単そうな実験も、たいてい親のフォローが必要です。

例えば、上記写真のプロペラカーは、電池の並列つなぎと直列つなぎで車の速さを比較するよう箱に指示があります。(直列つなぎの方が速いという結論に導く)

家で走らせようとすると、学校の廊下のような十分な長さがないので、リビングの机やソファをずらして、長いスペースを作らないといけなかったり。

豆電球セットの金具部分が超固くて、次男の力では、くっつけたり外したりできず、全部私が手伝わないといけなかったり。

2、家庭で実験するときのポイント〜『病気の子どもの教育入門』より

私が参考にしてる本『病気の子どもの教育入門』に、院内学級で理科実験をする際の心構えが書いてあります。

設備が整っていない場所で、大人一人・生徒一人で行うという点で、家庭での実験と共通点があり、参考になると思うので、以下抜粋して引用します。

・入院生活を送っている子どもにとって、理科の授業で行う実験が、数少ない楽しみの一つである。
すごい実験をする必要はなく、教科書に載っている実験ができたというだけで十分です。
楽しいとか嬉しいとかワクワクするという気分を味わってほしいので、生徒の気を引くための演出効果を考えることが大切。
(例)時間や効率を気にして、実験道具をあらかじめ並べておく事はせず、大きなカバンの中から、「はい、電流計〜」「はい、スイッチ〜」ともったいをつけて一つひとつ取り出していく。
(例)生徒が器具を勝手に触っていても、危険でない限りは好きにさせておく。学校の理科室で何十人もの生徒を相手に授業をするのであれば、教員の指示を守るよう指導しなければならないが、生徒一人相手に目くじらを立てて注意する事はありません。子どもの好奇心を大切にして、子どもが主体的に実験に取り組める雰囲気作りに努めたい。
(例)実験の前に、結果の予想を立て、主体的に実験に取り組む。教員が子どもとの臨機応変のやりとりを楽しみつつ、その場を盛り上げたい。示された手順どおり、教員の指示通りに実験をすすめて、「こんな結果になったね」で終わってしまったら、喜びや感動は味わえません。

3、おわりに

学校で実験するときって、先生がやたら怖いですよね。早く実験道具を触りたいのに、

「先生の説明が終わるまで、机の上に手を出してはいけません。そこ、静かにしなさい!!」

とかなんとか。私は先生の話を全然聞いていないタイプだったので、「今、それを触らないでと注意したばっかりでしょう、先生の話を聞きなさい!!」とよく怒鳴られてました。

家で実験するときは、口うるさくせず、子どものワクワクを引き出せるよう盛り上げてあげられるとよいですね。

でも、ただでさえ疲れている病児の親。そんなことまで、なかなかできないですよね。

私も余裕がなかったり、次男の体調がわるかったりすると、学校から配布された実験キットを放置、結局手をつけずにそのまま処分してしまうこともあります。

無理することはないので、できるときだけ、できることをしてあげればいいかなと思っています。

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