一生分の涙
膝のあざがダンスの先生の目に留まり、本気で体を大事にするよう怒ってくれた。私は感極まって目から涙が溢れそうになった。それが恥ずかしくて、笑って誤魔化してしまった自分の弱さを感じて落ち込んだ。
感動で泣くことはわるいことじゃないはずなのになんで恥ずかしいと思うのか?
これは小さい頃「人が一生で流せる涙の量は決まってる」と聞いて今もそれを信じ続けていることにあった。
私は泣く頻度が高い子どもだったと記憶しているが、そこには人前で泣くなんて自分が可哀想だと思ってるからだろという非常に辛辣なお母ちゃんのコメントがくっついている。
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はてさて、本当に人に涙の限界量があるのか?
ー否、限界量は無い。
というか、涙という分泌物に限界量があるなら胃液やら鼻水やらにも気を遣わなくてはいけないではないか。重度の花粉症の私ならとっくに一生分の鼻水は流している。然るにやはり限界量は無いのだろう。
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私は嬉しかろうが悲しかろうが遠慮なく涙を流すことに決めた。
〆〆〆篤姫
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