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映画「法廷遊戯」感想文

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3記事・合計1万8000字 ネタバレ祭り
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【法廷遊戯】感想後編:理想のキャスティングと言わしめた3人の演技

【法廷遊戯】感想後編:理想のキャスティングと言わしめた3人の演技

ようやくキャストについて触れていきます!
もう、最高によかった。匠海くんと花ちゃんのことも(もともと好きだったけど)大好きになった。

前編、中編はこちら

※この記事でもバリバリネタバレしますので注意!

キャスティング過程の話この映画、製作陣もとても良かったのだけれど、俳優陣もすごく良かった。

清義、美鈴、馨

原作よりもかなり描くキャラクターを絞り込み、完全に「3人の物語」という雰囲気に仕

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【法廷遊戯】感想中編:演出と予告がつくりだすミスリードの妙

【法廷遊戯】感想中編:演出と予告がつくりだすミスリードの妙

前編はこちら

前編では映画と原作の構成の差分について中心にまとめた。
後編で締めるつもりが長くなってしまったので、今回は中編として演出と予告についてまでとしました。

映像作品としての感想まず全体としては、とにかく(原作と比較して)シンプル、かつスピーディーな展開で1.5時間が過ぎていき、気づいたら終わっているような感覚。

鑑賞後に考えさせられる面白さがあり、邦画にありがちな薄っぺらいストーリ

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【法廷遊戯】感想前編:原作から映画への昇華がすごかった

【法廷遊戯】感想前編:原作から映画への昇華がすごかった

とうとう公開された!「法廷遊戯」。

推しの主演映画というのは(映画に限らず演技のお仕事というのは)、すごく評価が難しい。
純粋な「作品」とその中での「役者」としての評価の他に、どうしても「推しが頑張っている」という、我が子の成長を見守る親のような感情が乗ってしまうから。

私は永瀬廉くんのファンだけど、そもそも映画が大好きだ。
週に1~2本は映画を観るくらいの、人より少し観る量が多いかなくらいの

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