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人生で一度も挫折したことのない者は、人生で一度もチャレンジしたことのないヤツだ! 〜全てはキミの思い込みなんだよ⑦

失敗は成功の母である。

もとネタは”Failure teaches success.一説によると発明王エジソンが好んで使っていたという。

誰しも幸せになりたい、人生の成功者になりたいと願うだろう。
けれど「この世は運ゲー」ともいわれる。無慈悲で残酷な現実が、しばしば僕たちの希望を叩き潰しに来る。

1年がかりで執筆した小説新人賞への原稿が一次選考にすら通らないときは、この世の神様とやらを呪ってやりたい気持ちになるものだ。
また半年ぶりのバカンスの予約が豪雨など災害で消え去る。何万円もしたウイスキーを落として甁を割ってしまう。大好きだったラーメン屋に行ったら突然閉店していた等々。

だがしかし、『運』は呼び寄せることが出来る!

それは「試行回数を増やして成功確率をあげる」と「複数の代替えによる分散」、さらに「目ざとく普段から注意を怠らない」ことだ。
これを簡単にまとめると、運を呼び寄せるために必要なスキルは「行動力」「多様性」「察知力」となる。

たとえば受賞確率の低い大きな文芸新人賞を狙うのに「一回だけ」応募して、それで落選した。ああ、俺には才能なんてないのだ、死のう。というのは、あまりにも馬鹿げた話だ。否、そもそもプロの小説家を舐めた行為だろう。
これは試行回数を繰り返すことで(編集部からの書評や受賞作品の受賞理由など頭に叩き込んで)2回、3回と応募すれは成功確率はあがっていく。
応募回数が100回を超えれば、その受賞確率は半数を超えるはずだ。
……え、100回も無理?
けれど「めげない行動力」は強運をたぐり寄せる武器となる。厭きられるくらい、応募してみようぜ。
(繰り返すが、もちろん「どういう作品が受賞したか」の検討は毎回徹底して行うこと。闇雲にやっても確率はあがらない)

行動力とともに必要なスキルは「多様性」だ。
たとえば「新聞紙面の文字を読んでいるだけで眠くなるほど文章を読むことが苦手」な人は、小説を書くことも苦手なはずだ。自分の書いた文章を何度も読み返し推敲し尽くさねばならないのが小説というものだ。
こういう人が前記した文芸新人賞に「100回」応募してもデビュー出来ない。
世の中、「努力すればなんとかなる」と無責任極まることを発言する者が多いが、努力したって「ダメなものはダメ」なケースはたくさんあるのだ。
プロバスケット選手のマイケルジョーダンは、実は野球がやりたかったそうだ。大リーガーとして活躍したかったが、彼は自分には野球の才能がないと見切りをつけ、バスケットボールへと転身した。
自分が本当は「何の才能に恵まれているのか」ただ根拠もなく一つのものに固執せず、大きな視点でじっくり考えてみる必要がある。その際に、選択肢は多い方がよい。

①複数のジャンルを体験することでメンタルが燃えつきにくくなること
②色々なジャンルを試せるおかげで、自分自身の才能を見極めやすくなる
③多彩な経験を積むことで複数のスキルが身につく

「小説家を目指しているけれど……」でも「漫画も描いてみる」「動画を作ってみる」「アニメの同時視聴実況のユーチューバーやってみる」その流れから「飼い猫の日常を動画にしてみた」らそれがバズって猫系ユーチューバーとして成功してしまった──なんてケースもあるかもしれない。

幸運の女神には後ろ髪がない
慌てて『チャンス』を追いかけても、そのときは既に手遅れ。
だからこそ、普段から身の回りの変化に気づく能力が必須となる。
そして、このときに役立つのが、これまで本シリーズで散々言ってきた「思考は現実化する」が役立つのだ。
常に自分が「こうなりたい」「こうなるのだ」と本気で考えていることは、日常生活を送る中でも情報を見つけやすくなる。まさに「情報(チャンス)が向こうからやってきた!」感覚になる。
良い偶然をめざとく見つけ出す「眼力」と、それを真正面から捉えて決して離さない「握力」がある人にだけ、幸運の女神さまは微笑むのだと、僕はそう考えています。

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