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【読書メモ】反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」/草薙龍舜

「正しく考える」ことで、どんな悩みも必ず解消できる

私は「生きるのが楽になる思考法」
「メンタル疾患にならない思考回路」を求めてゆるく探究していますが、
今回取り上げる本は、ブッダの教えを基に、それを実現するための考え方が的確に述べられていると思いました。

1.まず理解する

人間は生きていれば、苦しみ、悩むこともある。
ただ、何もしなければそこで溺れ続けることになる。
ではどうすれば良いか。

まず、そのような状態であることを認める。
できれば、何が原因でそうなっているか理解する。
そのとき、なるべくそれらを言語化し、客観視に見るようにする。
原因を解決しようとしないでいい。
(それらを解決できる能力があれば悩み苦しむことはないだろう。)

要は一歩引いた状態で、自分を客観視できるようになること。
それができるようになれば苦しみ等で溺れる状態から脱出できる。

ただ、自身が未熟だったり、本当に苦しいとき、体調が悪い時などはそれを完全に実行するのはなかなか難しいと思う。

何か良くないこと等に出会したとき、
どうしよう、と慌てたり無理やり行動するのではなく、
まず、何でもよいので状況を理解し受け入れることが第一歩なのかな、と思う。

2.中立的な視点で見る

この辺の内容は樺沢紫苑氏の言語化の本でも述べられていましたが、
要は、ものはとらえよう。

といっても無理矢理ポジティブシンキング的に何でも肯定的に捉える必要はない。

事実をありのまま、中立的な視点で受け止める。それだけでいい。
そこから自分の主観で判断しない、かつできることを確実に行なっていく。

3.「感情」に反応しない

負の感情に飲み込まれると苦しい。
抑え込もうとコントールしようとすればもっと苦しくなる。

最初から負の感情に反応しないことができる人はよっぽど人ができている。

人間だから負の感情に動かされることはある。
そこから、先程記したように、その状態であることに自分で気づけるか。

自分を客観視すれば苦しい感情の海から脱出できる。

やはり「客観視」というのがキーワードか。
そして、客観視のためには「言語化」。
仏教や瞑想等の界隈の単語では「ラベリング」。

4.「他人」に反応しない

今読み進めている本によると、
人間は社会の中で生きていく動物なので、
他人から認められたいと思うこと、承認欲求は本能によるものだそう。

ただ、他人の評価にばかり意識が行き過ぎると必ず苦しくなる。

それを防ぐにはどうすればよいか。
他人から受け入れられる前に、
まずは自分で自分を受け入れること、認めること。

ということで自分を省みてみると、人によってはダメな部分ばかり目につく場合もあるだろう。
まずは、そのダメな部分も含めて受け入れる。
否定する必要はない。
それからできることをやっていければ良いのかな、と。

5.「競争社会」に反応しない

「正しい競争の仕方」を知ること
競争という現実に「自分はどう向き合うか」
「勝つ」という動機以外で、競争社会を生きていく
競争の中にあって、競争に苦しまない生き方

この本の筆者はこの世は競争社会であることを認め、競争自体を否定しているようには見えません。

確かに「勝ちにいく」生き方も悪くはないと思います。
ただ、「何のために」勝ちにいくのか、そこがしっかりしていないと苦しくなってくると思います。

また、競争社会というと、勝ちと負け、上に登ることに焦点がいきがちですが、
競争社会といっても、それらが全てではなく、
それ以外のものや考え方も沢山存在する。

自分が生きている世界が競争社会であることを理解したうえで、
自分は何をしたいのか、求めたいのか、どのように生きていきたいのか。
勝ち負け・出世等に捉われず、視野を広く持つこと、そうすれば自分が求めるものが見つかるのかな、と思います。

この読書メモを書いていて、
この本の内容を果たして全部吸収できたのかな、理解しきれたかな、と感じてきました。
この記事で挙げたこと以外にも色々いい事が書いてありました。
なかなか内容が濃い一冊だと思います。
また機会があればもう一度読み直したいです。

それでは。

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