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若者の取扱説明書その2?

 その1?はこちら

 日本の若者は自己肯定感が低く、一部を除けば安心・安全・安定が好きで、リスクのあるチャレンジを好みません(一方で、阪神淡路大震災や東日本大震災以降「地域貢献」「社会貢献」を意識する若者は増えているようです)。学校の中でも人と違うこと、目立つことを避け、「何もしないこと」「目立たないこと」を選択しがちです。実は教員も保護者も生徒のチャレンジよりも「問題がないこと」を喜びがちで、そう誘導しているところがないとは言えません。

 また団塊の世代以前の大人がルールを自ら作ったり遊び道具を自ら考えて作り出してきたのと異なり、若い世代は「与えられたおもちゃ」「与えられたルール」で育ってきています。「ルールを作る」とか「ルールを変える」「ルールを破る」のは、得意ではないのです(それは上の世代の大人の責任でもあります)。

 少子化の中、学校でも家庭でも若者に対して「ケガをしないように」「失敗をしないように」と先回りして手をかけています。そういう中で若者たちは「チャレンジをしない」「失敗を恐れる」ようになっているようにも思います。

 若者に対してもっと「失敗を前提に挑戦させる」ことがあったほうがいいと思うのです。そういう「失敗した挑戦」に対して、「ナイス・チャレンジ」と褒めることがあったほうがいいと思うのです。年を取ってから失敗するよりも、若いうちに失敗を経験させて「失敗から学ぶ」経験を積んでおいたほうがいいと思うのです。「若いうちの失敗」を暖かく見守る必要があると思うのです。

 中卒よりも高卒、高卒よりも大卒のほうが離職率が低い理由の1つに、仕事に自己の裁量があるか否かがあると言います。自分の判断や裁量でできる部分が多いほうが、仕事が楽しい。もちろん判断や裁量できるように知識やスキルを教える必要はあります。ちゃんと教えた上で「失敗してもいいからやってみろ」と言い、失敗しても本当に怒らない。なぜ失敗したか一緒に考えて、成功するまで付き合う。甘いかもしれませんが、そういう経験をさせてあげるといいのではないかと思っています(ワタシは学校や職場であんまりやってもらわなかったですけれども。だから将来に迷い、転職しちゃった面も)。

 皆さんはいつどんな場面でチャレンジができて、そのチャレンジの結果、どうなりましたか?周囲との関係がどんな時にチャレンジがしやすいですか?皆さんの保護者や上司や周囲は、皆さんのチャレンジに何と言ってくれましたか?

 




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