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キャリアコンサルティング(キャリアカウンセリング)に「人生の満足度」という視点を導入してみる。

 OECDの主観的幸福という考え方に基づき、日本でも調査がなされています。内閣府「満足度・生活の質に関する調査」の第1次報告書では
・ 年齢別では45~59歳が最も満足度が低く、60歳以降で最も高くなる
・ 年収は2000~3000万円、資産は1~3億円で満足度が上がらなくなる(お金持ちになればなるほど満足度が増えるというわけではない)
・ 健康状態がよいほど満足度が高くなる
・ 頼りになる人の数やボランティア活動の回数などが増えるほど満足度が高くなる
・ 趣味や生きがいの有無で満足度の差が大きい
ことが報告されています。
 また第2次報告書では、満足度が上がる原因の一番が「生活の楽しさ・面白さ」で、続いて「家計・資産」「ワーク・ライフ・バランス」「健康状態」と続いていることが示されています。(第3次・第4次報告書の内容は省略。)

 上記は謂わば「日本人の平均」ですが、こうしたデータをもとにクライエントさんと「どうすれば健康状態が維持できるか、もっとよくなるか」「どうすれば頼りになる人を増やせるか」「趣味や生きがいは?」「どうすれば生活の楽しさや面白さが増やせるか」を語り合うことで、人生全体の満足度を上げることができるかもしれません。もちろん仕事についても語り合うわけですけれども。


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