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子どもの中には「否定されたくない」から親しくない人とは会話しないという選択をする子もいる

 実は結構多いんです。でもそれだと世界は広がらないと思うのです。
 こういうのって実は大人の世界の真似というかコピーだったりするのではないかと思うのです。

 逆に同級生から否定されて、それからコミュニケーションを閉ざす若者もいます。傷ついてますから。年上や年下とは会話できるけど、同級生は苦手という若者も(そんなに多くはありませんが)います。

 少子化やネット社会の影響か、親しい友人とのみ話をする中高の生活。「誰とでも仲良くしなさい」と言う気はないけれど、「友達の友達」くらいまでコミュニケーションを広げてもよさそうなものが、嫌われること・衝突を恐れてお互いに近づかない。

 また中高の運動部はややもすれば上級生絶対主義(一部の大学の運動部系も)。でもこれは長期的には改善したほうがいい。成長著しい中高では確かに一般的に上級生のほうが成果を出しやすいけど(だから試合に出るのがほとんど上級生なのは仕方ないとして)、下級生が縮こまっていたり雑用しかしないのはおかしい気がする。1年生が中腰で声だけ出すとか雑用だけとか(人数を減らすための負荷とか)、おかしい気がする。部活嫌い・運動嫌いやコミュニケーションへの苦手感を再生産しています。大人のコントロールのしやすさゆえに、子ども同士に上下関係をつけるべきではない。

 クラスや部活に限らず、大人はちゃんと子どもの話を否定しないで聞くべきだと思います。下級生を否定する上級生に「ちょっと待て」と言うべきだと思います。レギュラーになれない、日の目をみないメンバーに、レギュラーじゃない別のチャンスを提供すべきと思います。一緒に未来を考えてあげるべきだと思います。夢を聞き目標を聞き、応援してあげるべきと思います。できないことにアドバイスし、できていることを褒め、場合によっては方向転換を支援してあげることも必要かもしれません。また「子ども同士を(対等に)つなぐ」ことも必要です。大人が子ども間に待遇の差をつけてはいけない(いや、レギュラーとそうじゃないメンバーがいるのは仕方ない。でもそこに上下関係のような待遇をつけてはいけない。役職上の上下もあると思います。でもそれは人間としての上下ではない)。自分と違う性格や考え方の人でも「会話することで得られることがある」ことを体験させてあげるべきです。人を排除しようとする言動や行動を止めてあげるべきです、彼彼女の将来のためにも。
 大人自身が、自分と違う分野の人たちとコミュニケーションすべきです。

 もし皆さんが現代の若者に問題を感じているとしたら、その問題は今の大人の問題であるかもしれません。自分たち大人が問題を解決してあげないといけないと思っています。子どもを応援しつつ、大人の問題は自分たちで解決すべき。自分の利益だけじゃない、組織だったり社会だったり構成員の幸せを考えるのは、上の役割についた人の責任ではないかと思います。もちろん一人ひとりの責任でもありますが。

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