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迫真備忘録 怪異温泉の裏技

お久しぶりです。2023年の三日目A、「怪異温泉」を担当させていただきましたネアンデルターレンシスです。今年もリレー企画に参加して備忘録を書く日が来ました。

 夏のホラー淫ク☆リレー23’ってなんだよ(哲学)という方に説明しますと、「8月中に『ホラー淫夢BB劇場』を毎日投稿しよう(提案)」という企画っス。
 詳しくはこちらのリンクをどうぞ。もうそろそろ説明不要な気がするけど

 そろそろこの迫真備忘録も恒例になってきましたね。いつも通りなところは省いてイクのでそんなに今回はそんなに長くはならないんじゃないかなと思ってます。

⚠️視聴し終わっている前提で話します!ネタバレ注意!⚠️

参加の経緯

1月3日、「参加しないかしませんか?」というDMが来ます。こっちは別の事情でそこそこ忙しかったのですが、ホラーリレーはいろんな人に見てもらえるので滅茶苦茶参加したいと思っていました。BB劇場投稿者な癖にホラー淫夢童貞だったのでちょっとチャレンジしたい心もありましたしね。ほとんど断る理由がない…と預言書にもそう記されていたけど(ノムリッシュ)肝心のアイデアがなかなか降ってきません 

ホラー淫夢ってなんだよ(哲学)

 激重でガチなホラーのアイデアも色々考えていましたが先ほど言ったようにちょっと今回は時間があまり余裕がないので、軽く作れて、軽く見てもらえるようなホラーを作りたいと考えていました。(忙しい理由はヒミツ。まぁ直に分かると思いますよ。)しかし、そういう短編ホラーこそ脚本力が試されるもの。なかなかうまく組み立てられません。

 ある日のことです。私は温泉に行きまして、そこで初めて塩サウナなるものを体験したんですね。まず思い浮かんだ感想としては「注文の多い料理店みたいだな…」と。というのも、塩を塗りこんで熱気に当たるなんて、塩サウナに入る人間以外ではおそらく食肉しか体験していないだろうな…と思ったからです。ちなみにめっちゃお肌スベスベになりました。

 じゃあ、「もしも塩サウナという提で調理されていたとしたらどうだろうか?」「熱気の籠る部屋で閉じ込められたら、果たして正気を保てるだろうか?」と以外にもサウナ関連のホラーが色々思い浮かんできて、話が思ったより固まってきました。(察しの良いホモは気付いてると思いますが、MYZWKNJの注文の多い料理店をほぼ下敷きにしています。なので結構スピーディに作れました。)
 このようにしてサウナを軸にしたギャグホラー脚本がほぼ完成しました。2月9日に参加表明を伝え、(こんな短くて軽い脚本練るのに一か月掛かってんのか…)編集のほうに、ハイッチャウ!ハイッチャウハイッチャウヨ!

編集・脚本について

 さぁ、いざ作ろう、ってなったときに、MDO兄貴が短編ホラー淫夢を続々投稿し始めたので参考になりそうだな~と思って視聴しました。

 これ使えるじゃん。こんな感じで最初っからクライマックスにしてギャグ入れておけばつかみとしてはバッチリな筈です。(さすがにそのまま丸パクリすると唐突過ぎてホモがビックリするので夜のドライブ映像のシーンを挟みましたが。)

構図ほとんど同じじゃないか(呆れ)
(というのも、車の素材は同じもの使用しているんですけどね)

 このドライブシーン、編集自体は何の難しいことをしておりません、夜間ドライブの逆再生を背景に、車内のおよび男優を合わせて[アニメーション]→[震える]で震わせるのみです。(角度を0にするのがミソ。)

 作り続けて思ったのは、夜間の素材を探すのがなかなか面倒。画像検索すれば映りの良い昼間に撮影した写真がほとんどです。しかも本物の夜に撮影した写真は暗すぎて何も分かんない。こんなんじゃ素材になんねぇんだよ。(棒読み)

 この辺りはAviUtlの編集のごり押しで何とかなります。

無加工の画像
色調補正+薄いグラデーション。

具体的には色調補正、グラデーション、単色化など色を弄れば夜の背景は簡単に作れ…るわけではないです。暗くし過ぎると何も分かんないし、明るすぎると夜っぽくなくなるというジレンマを抱えています。画像によっても弄り具合はだいぶ違うと思うので絶妙な色調整が、腕の見せ所さん!?です。

ここは単純に色調補正をかけると真っ暗になるので、
彩度を落としつつやや青みがからせている

 店に入る二人組のシーンを作る時に、神がかり的なアイディアが降ってきます。(自画自賛)「怪異に接客させよう」というね。

急に電気がつくとなんか怖いよね。

 どういうことかというと、最初は「人間がやっているように見せかけて経営している」という普通の設定だったんですね。二人はその不自然さに怪しみつつ風呂を楽しみ、サウナで蒸し殺されんとするところで正体に気づくっていう普通の展開だったんですが、経営者の配役がなかなか決まらないし、何より怪異が経営している店はインパクトがあって面白いぞとして、編集段階になって路線変更しました。(唐突かつ大胆な変更は個人作の特権)

ハゲタカの目にsm666の手をくっつけただけのお手軽怪異です。
不気味さは呼吸音とアニメーションで二割増しに。

 やりたかったホラー演出も出来て満足。だが、しかしここで問題が発生します。「怪異がやってる風呂場をわざわざ入りに行こうと思うか」問題です。実際劇中で野獣がめちゃくちゃ怪しんでますし。

かしこい

 ここは持ち前のMURの能天気さと「スマホを充電するため」と理由をつけて風呂に入らせます。危機を察知するのは鈍いのに頭がやたら回るMURのキャラクターがここでかなりイキましたね。

 そしてなんやかんやで温泉へ入る二人、そしてサウナへ向かいます。

察しのいいホモはここですでに察していましたね

 そこに現れたのは「スパイスサウナ」なる珍妙なサウナ。(題名も初期案は『スパイスサウナ』にしようかと思うくらいメインなところ)食物関連のお風呂とこのサウナを見たときに結構な数の視聴者が察してくれましたね。
 お察しの通りです。二人は蒸し焼きにされます。

最初は100℃ほどにしたんですが、
塚原から風呂が160℃近くになることを知って50℃盛りました。
サウナって思ったより熱いんですね(無知)

 このシーンで核になる編集は、段々赤みが強くなっていき、上がっていく温度を再現してるところですね。比べてみれば分かると思います。

カミングアウトの段階
KMRに蹴破られる直前。

 オチはKMRが蹴破って救出するというものです。原作(注文の多い料理店)の展開に沿っているとはいえ、唐突で不合理な部分があるので正直ここはもっと工夫できた気がしますね。KMRの容態が芳しくないのに心配する描写がないなど急ピッチで作ったところによる脚本の粗が出てしまっているところは、大いに反省すべきところです。(ホラーは基本的にそういう不合理さは怪異に丸投げしてしまいがちなところもありますが。)

何故KMRが今まで体調不良だったのか?なぜ回復できたのか?
一切分からないので論理的必然性がない。お前の脚本ガバガバじゃねぇかよ。

 やっとの思いでサウナを出た空手部。そして出てみると、その光景に愕然とします。そこにあったはずの温泉が、さびれた小屋一個しかないのだから。

手前と奥を切り抜くとこんな感じにさびれた
小屋も置くことが出来ちゃうんすよね。

 〆の答え合わせパートです。。KMRは「車は問題なく動くし、ここには最初から古びた小屋しかなかった」という衝撃の事実を目の当たりにします。KMRの話は野獣とMURが体験した恐怖体験とはまるで合致しません。典型的な化かされた!展開ですね。

一件落着

 何はともあれ、KMRは意識回復、携帯は充電完了。車も問題なく動くので一件落着。三人は音楽をかけつつ夜道に消えるのでした…。(若干強引な〆方な気もするが…)

 今回学ぶことがあったとしたら、カーステレオの演出の便利さですね。EDテーマをかけてEDに移行することもできたし、劇中でホラーBGM「暗示」をボノボノ神社にかけたりするギャグも出来たりして、大括約でした。
 次回からも音楽をかけられる機器を設置してBGM操作する演出、なかなかオシャレに仕上がるので機会があればまた使ってみたいっすね(妄りにやるとくどいのでNG)

 とまあなんだかんだで制作開始日時は2月9日、完成したのは3月8日。則ち一か月で完成した作品です。(実は発表の五ヵ月前に完成していました。何度も言うようですが私は忙しかったのでパパパッと作りたかったんです…)

小話等

どうして短い作品に?

 短い作品にしたのには、何度も言うように別の事情で忙しいのもあるんですが、恋バナ淫ク☆リレーに参加した時、とある企画者が「長い動画ばっかりでどうしようか頭抱えてる…」ということを聞きました。確かに毎日投稿をコンセプトとした企画で、長い動画は負担になりがちということに頭を悩ませていたわけです。フゥン…(うさぎ)じゃあ短くて面白いの作ってやろうじゃないの。というわけで作ったものです。(十分以内にしようとしたんですが流石に無理でした。啖呵切っておいて恥ずかしくないのかよ?)

隠れピンキー

色調補正してみると見える見える…

 暗転すると薄いピンキーが映ることで多くの心肺停止させようと置いたもの…でもあるんですが怪異が取り憑いているという演出の一部でもあったんです。気づく人はほぼいないと思いますが、10:06から10:08にかけての暗転(内容で言えば、KMRがドアを蹴破った直後)にピンキーをフェードアウトさせて、危機を去らしめています。深層心理レベルの効果はあるのかもしれない。(この後の暗転にピンキーはいません。悪は滅びた。)

最後に

 初めてのホラー淫夢でした。あっさり作ったのであまり語ることはあまりありませんでしたが、皆さんが楽しんでいただけたのならば幸いです。

 冬リレーが好きな物を作ったんだとしたら、今回の夏リレーは様々な挑戦として作ったものだと認識します。

 というか、リレー等合作に現を抜かすのもいいのですが、私は本業のUDKは方舟のなかでシリーズも作らないといけないし、正直タスク増やし過ぎました。安請け合い良くないですね。

では次の動画でお会いしましょう。ほうじゃ、またのぅ~~~~~イヤッ!

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