美術館に行こう!

 美術館や博物館を楽しもうと思ったら、そこそこの忍耐が必要です。小学校や中学校の課外授業などで、美術館に行ったりすることってありますよね。多くの人はそういう経験があると思うんですが、僕自身は当時のことを思い出しても全く記憶に残っていませんし、きっと大半の人がそうだったんじゃないでしょうか。

 そもそも大人になってから美術館に行く人の方が少ない気がしています。このあたりがちょっと気になったので、Claude3に聞いてみました。

日本と諸外国の美術館利用者の割合について、いくつかのデータをご紹介します。
1. 日本
2019年の文化庁の調査によると、日本の美術館入場者数は約4,300万人で、総人口の約34%に相当します。
2. アメリカ
2017年のアメリカ博物館連盟(AAM)の調査では、美術館の年間利用者数は約6,100万人で、総人口の約19%です。
3. イギリス
2018年のイギリス博物館協会(MA)の調査では、美術館の年間利用者数は約5,200万人で、総人口の約78%に相当します。
4. フランス
2018年のフランス文化省の調査では、美術館の年間利用者数は約2,600万人で、総人口の約39%です。
5. ドイツ
2018年のドイツ博物館連盟(DMB)の調査では、美術館の年間利用者数は約1,800万人で、総人口の約22%に相当します。

これらのデータは、各国の調査方法や美術館の定義が異なるため、単純に比較することは難しいですが、総人口に対する美術館利用者の割合は国によって大きく異なることがわかります。イギリスの割合が特に高いのは、無料の美術館が多いことが理由の一つと考えられます。

 へぇ〜。イギリスは美術館が無料なんですね。結構有名らしいんですが知りませんでした。あとはやはりフランスの割合が少し高めなのは、なんとなく得心がいきますね。芸術文化に対するスタンスがよくわかる結果だと思います。ただ、これらは総人口に対する年間来場者数のデータなので、僕のように年に何回も美術館に訪れる人間もいるわけですから、当然ダブルカウントが多発していることになります。実際は美術館を利用している人って、もっと少ないんでしょうね。多くても20%とかでしょうか。

  こんな感じで、やっぱり美術館などはそもそも楽しむためのハードルが若干高いのだと思います。ではなぜか?
 それはおそらく、芸術を高い次元で理解するためには、膨大な背景知識が必要だからです。歴史、宗教はもちろん、文化・技術への理解も必要になるでしょう。つまり、芸術は作品だけをみていても「色合いが美しかった」とか「構図が面白かった」とか、そういう感想しか持つことができないんですね。

 芸術の本質はコンテクスト、すなわち文脈です。人類の長い歴史を通して、一枚の絵画に様々な文脈が織り込まれている。そうした人類の歩みそのものを背景にしているからこそ、現代でも親しまれる芸術になっているのでしょう。

 芸術はハードルが比較的高いですが、全く知らなくても楽しめないわけではありません。だけど、ちょっとだけ退屈に耐えて、絵画の解説をいつもよりしっかり読むようにしていくと、だんだんわかるようになって面白みが増していきます。

 芸術はいいものですよ。
それではまた!

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