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k-popメモ⑧ ヲタク性善説の終焉

 中には良いニュースもありますが、アイドルを巡るファン(一般人)とのトラブルが頻発してます。
  これまでファンサービスはファン性善説から成り立っていました。サービス維持のために常識破りのおかしな奴は排除され、マナーを守れないファンが増え維持が難しくなれば縮小される。
 推しに等価交換を求め出したら非常識のサインです。「我慢してパトロンになれ」という訳では無く、それってどこかでパフォーマンスやサービスが課金に相当しないと思い始めているから何かを求める訳で、自分の中の推しの価値が下がっている証拠であり、やがてマナー違反のモンスターになる。
 「お守り買ったのに効果が無い。」と神社を憎んで別の物を要求する参拝者みたいな感じです。

 一方で良いファンを育てるマネジメント能力とそのシステム化は事務所に必要なスキルです。事務所がアイドルを教育して、ファンを誘導する。個人のスキルに任せていれば、スキルが足りないメンバーから問題が起きて結局事務所が巻き込まれます。
 芸能事務所は古ければ古いほど、大手ほど、ファンサービスと誘導がヲタク性善説で成り立っている部分が大きいですが、近頃はそうも行かないと思います。昔は昔で変なヲタクいましたが、推し活のフィールドは現場がほとんどを占めていたので認知、確保がしやすかった。自浄作用が凄まじい界隈もありました。
 今はアイドルの成立の仕方、供給量、コスパに対する意識が違う。多様性という言葉はポジティブな印象がありますが、言い換えればそれだけ正義の数が増えているということですから、自ずと衝突の数も増えます。
 k-popは特に豊富なサービスと緩いルールの中で運営されてきて、その無礼講感がk-popだと思っている人もいますが、ここ数年のトラブルや告発だらけのニュースを見ているとそれももう終わりじゃないかと思います。
 サービスが維持できないから縮小するこれまでの方法でいくと、その最たる被害者は「まともなヲタク」と「営業機会を奪われるアイドル」です。かといって無理やり維持をしても問題が増えるだけです。
 
極端な例に至ってから裁判や警察沙汰にするのではなく、そうなる前に予防する「柵」のようなものが必要じゃないでしょうか。ファンとアイドルを両方守るために。
 

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