んこらの草子 第二段 たどりつかぬもの
たどりつかぬもの。真理。アキレスと亀。理想の自分。宇宙の果て。アホへの不満。忠告。思いやり。重い槍。
世界平和を謳う理想主義者の戯言ほど趣深いものはない。ありとあらゆるレトリックを装飾して、中身のなさを補おうとするの。現在と世界平和の間になにがどうあるのかさっぱりわからないし、わかろうともせずに語り尽くすさまに、言いようのない溝を感じる。
マリアナ海峡の底。間抜けな人間の間を埋めようとしない態度。掛け算もできないのに微積をとけないと文句を言う生徒。説明を聞いただけでできるようになると思ってる甘えん坊。努力もせずにことをなそうとするカス。純愛をほざくDV男。純情を気取る阿婆擦れ女。化粧をするドブスと鏡の中の自分。ぶりっ子と実態。
意は似せやすく、姿は似せがたき。言葉は現実を映すも、現実は言葉通りに切り取られない。モナリザとモナリザそのもの。そして、真実への距離に絶望し近づくことすら諦めたもの。
本当の自由。自由からの逃走をする自由であるもの。環境決定論からの自由。意思決定への自由。自由意志を求める身体性。純粋な自由はどこにあると言うのか。
好き勝手書いたこの文章の行き着く先。著者の本当の狙い。読者の満足。
よのなかはまことにたどりつかぬものばかりで、いとおかし。
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