んこらの草子　第一段　みぐるしきもの

みぐるしきもの。不細工。ダサいもの。自己評価が過大なもの。自分が見えてないもの。

ながながと面白くもない自己紹介。読む側の気遣いがない自己陶酔した長文。ひたすらにデータや数字を貼り付けた無味乾燥な文章。引用だらけで自分の意見が最後の一行にしかない論文。たいそう見苦しいのに気づかないさま。書いただけで満足することがもう最悪なの。

知らない人がいっぱいいる公共の場で、大きな声で自分の子を怒鳴る父親。自分の子が人様に迷惑をかけたのに謝りもせずに、自分の子を叱る母親。甲高い声でわがままいっぱいにアピールする子供。大きな声で泣き叫ぶ赤ちゃんを放置する親。どれもこれもとても耐えられない。

太った身体で努力を説く教師。自分が勉強できないのに子供の成績を悪しざまに罵るさま。いつまでもいつまでも自慢げに学歴を自慢する中年。社交の場で仕事ができるアピールをするサラリーマン。なんて空気が読めないのかしら。

腕がいいのに余計なギミックを付けたがる職人。美味しい料理に変なトッピングを加える料理人。素晴らしい悲劇を描けたのにエクスデクスマキナでハッピーエンドにしてしまう蛇足。完璧な裁判をして勝訴したのに余計なことを言って名誉毀損で損害賠償を発生させた弁護士。あなたたちの仕事は素晴らしい。けど、でも、なんとも言えないくらいに玉に瑕。

軽量のロードバイクに太った身体。ボンレスハムのように着こなされたドレス。教科書もできないのに青チャートを持ち歩く受験生。ドブスの化粧。禿げた脂ぎったおっさんが颯爽と乗り込むBMW。大した金額でもないのに金持ち自慢をしてくる小金持ち。もう見てらんない。

こんな駄文を書いてる私。見苦しきものが見苦しきものを書くさま、いとおかし。

#大切にしている教え