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三条市立大学生が居住する『越前屋ホテル』 宿と食、そして農との新たなつながりを作る【まちのつくり手・明田川賢一さん】
ものづくりのまち、三条ではたくさんのつくり手たちが活躍しています。そのつくり手たちに焦点をあてる連載『まちのつくり手』。
今回のまちのつくり手は、越前屋ホテル代表の明田川賢一さん。2021年に、三条市立大学が開学するに当たり、市内での学生居住を目的とした<まちなかの学生寮>を始めた宿泊施設『越前屋ホテル』。2022年度入学予定の学生についても受け入れ体制を用意する越前屋ホテル代表の明田川賢一さんに、なぜ学生を招くのかをお聞きしました。
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三条市本町にある『越前屋ホテル』は江戸時代から続く宿屋で、今から約40年前に現在のホテル形式に改装された宿泊施設です。同ホテルにあるレストラン『こらった』では、本成寺地区にある飯塚農園さんのお米を提供するなど、新潟県外から訪れた宿泊者や学生と地元食材との接点を生み出していると明田川さんは語ります。
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レストランでは通年で三条産のお米を提供しています。加えて、料理長が和食メニューに合わせてアスパラガス、桃、梨などの野菜や果物を調理しています。三条に帰省で戻ってくる人が増えている今、お米のおいしさを再発見する人が多い。特に炊き上がりのお米の香りが違うと。
なぜなら当館がある本町エリアは、調理に欠かせない水を五十嵐川の伏流水を使用しているからです。五十嵐川の水質の良さが料理の味をさらに引き出してくれているのでしょう。
現在、三条市立大学の学生のうち5名(11月30日時点)が、越前屋ホテルで暮らしています。明田川さんを始めとするホテル従業員とは、朝食の時間帯に会話することが多いそう。
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当初、ホテルのロビーを使ってサークルのように集まってもらえたらと考えていましたが、コロナ禍では難しいと聞きました。
コロナ禍が落ち着いた10月からは、工学部の学生さんではありますが、アルバイトの希望があれば当ホテルのレストランを紹介しています。飲食の仕事をきっかけに農や食を知って、視野と興味の幅を広げてもらいたいからなんです。
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学生が知見を増やせるように働きかけを行う明田川さん。三条市立大学の建設時から自ら率先して動き、越前屋ホテルの一室を賃貸契約できるように進めてきました。ひとえに、三条市を郷土として捉えてほしいと願っているからです。
越前屋ホテルを中心とする本町や本寺小路で、充実した学生生活を過ごしてもらうことで地元意識が育まれるのではないかと考えています。それが、学生たちがたとえこの土地を離れても5年後、10年後に戻ってくるきっかけとなるはずだからです。
しかも、自身の見方を変わると新しい見方が生まれて、もっと楽しく過ごせるのではないかと考えています。三条市に普通にある光景も学びの場になりえます。料理はものづくりですし、生産と品質管理も信濃川沿いにあるキャベツ畑から学べます。この土地を学びの場と捉えてほしいのです
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コロナ禍や人口減少に伴い、宿泊施設全体は宿泊の稼働率が下がっている中、明田川さんは学生寮以外にも農宿連携など新しい取り組みを検討しているそう。今までにない宿泊と農業のつながりを目指す越前屋ホテルから目が離せません。
編集部のひとこと
三条市の中心市街地にある、老舗の宿泊施設『越前屋ホテル』。2021年から続く<まちなかの学生寮>が、郷土愛を育むための施策だとお聞きして、地域に長らく根付いてきたホテルだからこその考えだと感じました。
また新たな取り組みとして、農業と宿泊施設とが連携することで、これまでとは違う三条の魅力を届けることができるのではないかと、地元民として楽しみで仕方がありません。
SANJO PUBLISHING 制作部担当:水澤
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