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つなげる、広げる、育てる。コーディネーターという仕事【オランドゆるエッセイvol.3】

HIROSAKI ORANDOで出会う人々や日々のできごと、弘前というまちのこと、ローカルな暮らしや働き方など……オランドスタッフが綴るのんびりエッセイ。
今回のテーマは、オランドを運営するNext Commons Lab 弘前のコーディネーターというお仕事について。


Next Commons Lab(以下、NCL)は地域おこし協力隊(※)の制度を活用し、地域に新たなビジネスモデルを創出をすることをめざす取り組みです。

拠点となる地域の資源や課題に即してプロジェクトを計画し、「ラボメンバー」と呼ばれる起業家が実際に動かしていきます。そしてラボメンバーをサポートし、地域とのつながりを広げながらコミュニティを育てていくのが、今回ご紹介する「コーディネーター」の役割です。
コーディネーターの具体的な仕事は、起業家のサポートをはじめ、地元プレーヤーや行政とのコミュニケーション、情報発信などの事務局運営……と多岐にわたります。

NCL弘前は「まち全体をキャンパスにする」をコンセプトに、ラボメンバーの皆さんはりんご、ワイン、アートなどのプロジェクトに取り組んでいます。また、活動拠点である「HIROSAKI ORANDO」は地域に開かれたカフェ・ギャラリーとしても運営。学ぶ、働く、暮らすが巡る地域コミュニティを目指しています。

(※)「地域おこし協力隊」とは人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで、意欲ある都市住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度です。(参照:「ニッポン移住・交流ナビ JOIN」


拠点運営やラボメンバーのサポートだけでなく、地域のニーズに沿った独自事業をつくり出すのもコーディネーターの仕事。

たとえば「ヒロサキ大人の社会科見学」プロジェクトは、新型コロナウイルスの影響でさくらまつりが中止になったのをきっかけに、「出掛けられなくても自宅からオンラインで地元の事業者を応援できたら」との思いから企画しました。見学させていただいたのは、ワイナリーや漆塗工房、昔ながらのアイス屋さんなど、いずれも普段の暮らしの中では見ることができなかったり、詳しくお話を聞く機会がなかったりと貴重なところばかり。
「そもそも○○はどんな人がつくっているんだろう?」「つくっている様子を見てみたい」という発想があってこそ生まれる企画だと感じます。

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↑7月18日に見学させていただいた藤田アイス店さんにて。アイスの行商のためのリヤカー。レポートは近日公開予定です。

また、7月24日に催されたオランド夏まつりは、オランドのある百石町で例年行われる夜店祭りの中止を受けて、「なにか少しでも夏を楽しめる時間をつくれたらいいのになあ」という、コーディネーターのつぶやきがはじまりでした。短い準備期間にもかかわらず多くの方の協力を得て、小規模ながら賑わいあるひとときを地域の皆さんにお届けすることができました。

このような楽しい企画も、日々の地道な活動と人とのご縁があってこそ。関わる方々とじっくりコミュニケーションを積み重ねていくことで気づけることがある。その先に仕事がつくられるのだなあと思います。

どんな業務においても、コーディネーターには想像力・創造力が必要そうです。好奇心と問いを常に持つこと、人と出会い、コミュニケーションを深くとることがカギなのかもしれません。

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↑オランドお向かいの青果店さんからいただいた大きなフキと記念写真を撮るお二人。

コーディネーターのお二人を見ていると、働く、暮らす、遊ぶがシームレスな印象を受けます。その柔軟さが、新鮮な気づきを与えてくれたり、わくわくするようなアイデアを生んだりすると考えられます。毎日を楽しみながら、よりよく暮らすために自ら考え動き、自分の仕事をつくっていくコーディネーターの姿を見て、私もこういう働き方のできる大人になれたらいいなと思うのでした。

NCL弘前の軸となるお二人が持つゆるやかで楽しい雰囲気が、オランドの「ここに行ったら何かに出会える、発見がある」というワクワク感や環境のベースになっているのだと思います。
そして実は、一緒に活動していくコーディネーターを募集中だとか!詳しくは下記のリンクもあわせてご覧ください。



◎コーディネーターの募集はこちらから↓



書いた人・わかな(オランドスタッフ)
弘前市出身。大学進学を機に北の大地へ。札幌で約4年半を過ごしたのちUターン、縁あってオランドで働くことに。普段は主にカフェまわりを担当。

よろしければサポートお願い致します。新しいチャレンジへの支援に使わせて頂きます。