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日記#22桜お花見に想う

デイサービスの仕事を辞めて約2年になる。

桜のお花見イベントはデイサービスの毎年の恒例行事だった。

デイサービスでの日々をふとした瞬間に思い出している。

こんな事があったなぁ。

色々な利用者様がおられたなぁ。と…


まだ桜のお花見にはちょっと早いけれどデイサービスでの記憶を呼び起こす。


毎年案内をプリントして参加・不参加の返答を出してもらう。

その中で毎回欠席の返答を出される利用者様が数名おられた。

理由は様々。

印象に残っている利用者様がいる。

毎年お誘いしてみるが、いつも欠席の返答。他の行事には積極的に参加しておられたので不思議に思っていた。

ある年に、参加・不参加を尋ねた際…ぽつりぽつりと話して下さった。


ご自分がまだ若い時、学生だった頃の事。

当時は戦争真っ只中。

仲間がひとり、またひとりと招集されていく。

桜の咲く頃、とても仲の良かった幼なじみが招集された。

永遠のお別れとなってしまったそう。

以来桜を見ると思い出して辛くなるのだと。

それからは桜は見て楽しむ事が出来なくなり美しくあればある程、見れば見る程、辛く哀しい季節に成ったと。

そのかたは90歳超えた方だったから70年以上も苦しんでこられた事となる。


私は戦争の体験は無い。


教科書で勉強したり、TVなどの映像や講演会などで体験談を見聞きしてきた。

母からは食べ物がなかった話を聞いた。

それは少し他人事の様な、そうでない様な感覚だった。

介護職に携わる様になって、ヘルパーでの生活援助やデイサービスで日常を共にする方の実体験を聞くようになりそれはそれはとても心に響いてくる。

この方だけでなく、沢山の方の体験談を聞いた。

シベリアで凍える日々を過ごした事。

仲間と沢山永遠のお別れをしてきた事。

ある方は多くを語られなかったが毎日の様に夢でうなされていると家族から聞いた。



ずっと平和でありますようにと願う。

今ニュースで、戦っている人達について放送されている。

そしてコロナという病気と全世界の人々が戦っている。

1日も早く終息しますように。

読んで下さってありがとうございます

今日も明日も良いことがありますように(桜と菜の花)