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私の独り言⑭忘れられないお別れ

亡くなったかたを偲ぶ。

あれは子供達が小学生になった頃の話

幼稚園では沢山のママにお世話になった。その中でも仲良くしてもらっていたKさん。綺麗で可愛らしく、目がクリクリとした印象。

彼女が大好きだった。友達と呼べる程ではない付き合いだったが、いつも話していると気が合うなと感じる存在。彼女といるといつも心がほっとしてあたたかくなった。人の悪口や噂話など全く聞いたことがなかった。

人形劇サークルやボランティアサークルで一緒に活動し、頑張っていた。

子供達が幼稚園を離れても、色々な集まりに呼んでもらい、わたしが顔を出すと「久しぶり、元気だった?」と笑顔で話しかけてくれていたKさん。

私がとても辛い時期に話を聞いてくれたり、側で支えてくれた。とても有難い存在だった。

有る時、別のママ仲間からのメール。



お通夜の連絡。

知らなかった。

彼女はこの半年、癌を患い闘病していたそうだ。見つかった時は既に末期で。

痩せてやつれ、以前とはすっかり変わってしまった自分の姿を見られたくなかったそうだ。

多くの人には知らせずに、闘病していたとご主人。

お通夜には私と同様、泣き腫らしたママ達か大勢来ていた。

やはり知らなかったと。

私の一つ上。まだ40歳前後の時で子供達も小学生。

辛かっただろう。


とてもお世話になったのに。

何も恩返し出来ていないのに。

またご飯にいこうねと言っていたのに。

まだ沢山お話したかったのに。


もうあのお通夜の日から15年位過ぎた。

いまだにふと面影が似ている人を町で見かけるとKさん?と声をかけてしまいそうな自分がいる。

どうぞ安らかに。

私はもう少し頑張って生きなきゃダメみたいだから。

ふんばってみるから。


お盆のこの日ふと思い出した。

懐かしいKさんの事。

掌を合わせたいと思う。


読んでいただきありがとうございます

今日も明日も良いことがありますように

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