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日記#13私の両足の親指の爪の話

それは今から1年近く前になる4月。

過去に時々通っていた皮膚科を受診した時に遡る。

3月半ば頃から右足の親指の、爪の生え際が痛くなって病院にいったほうがいいか、様子を見た方がいいか迷っていた。最初は右足だけだったのにある時から左足まで痛くなり更には靴を履いて歩くのすら支障が出てきた。

とにかく触れると痛み、赤みもあって少し腫れているようだった。

一週間、二週間。

ずっと変わらず痛む。

治りそうもないからと皮膚科を受診したのだが…

靴下を脱ぎ足をみてもらう。

これで薬を貰ったら楽になるかな。

などと思っていたのだが。


全く想像していなかった言葉が返ってきた。

「腫れも少ない、うちでは診れません。整形かもしれないですので。かかりつけはありますか?」

…え?今なんて?

「うちでは診れないと言ったんです」

そんな事ってあるんだ。

初めてだった。

その皮膚科では治療をしてもらえなかったのだ。

皮膚科を受診したその足で過去に全身の痛みやぎっくり腰、腕の捻挫などで何度かかかった事がある整形外科に行ってみる。

先ほど行った皮膚科受診でのやり取りを診察時に伝え、念のためレントゲンを取ってもらった。

再び診察室に呼ばれる。

やはり骨には異常はみられず、若干の腫れも有ることから抗生剤を投与し暫く様子を見ることに。

まずセフゾンカプセルだった。

4日目位から何となく少しだけ痛みが引いた様な気がする。

再度同じ処方で様子をみる。


しかし薬を飲み続けてもまだまだ腫れと痛みは続いた。

薬を換えてみる事に。

次はアジスロマイシン錠。

しかし変わらない。

約1ヶ月たっていた。



先生は「これからどうしようか?私にはこれ以上どうして良いか分からないんです」と、頭を抱えてしまったのだ。

「大きな総合病院に紹介状を持って行ってみるか近くの皮膚科を受診してみるかが一番良いような気がします。紹介状を書きましょうか?」

私もどうしたら良いのか全く分からなかった。取り敢えず宛名は書かずに紹介状を作成して貰い、自宅に帰った。

コロナ禍の真っ只中なので出来るだけ総合病院には行きたくなかった。

近くに評判の良い皮膚科が無いか検索をしてみる。

4~5件上がった中で自宅から車で15分程離れた所で「待ち時間はかなりあるが良い先生」とのコメントが書かれている皮膚科に行ってみる事にした。

その日の午後からの診療時間は3時からとなっていたのだが、すでに待ち合い室は沢山の患者がいた。

受付で尋ねると、「今受付だとだいたい5時半過ぎになります。診察されますか?されるなら5時20分迄にこちらに来て下さい」

かなり待ち時間があるので一旦自宅に戻り改めて行った。

5時半過ぎて呼ばれた。

診察室に入ると先ず看護師からこれ迄の状態を聞かれ、今一番困っていること…布団に入って温まると強くなる痛み、押すと更に痛む、歩くと更に痛い事などカルテに書き留めていた。

別室の患者さんの診察が終わるとすぐに先生が私の診察に。先ほどの看護師とのやり取りのメモや紹介状を何度も目を通す。

途中何度か足にも触れたり近くで見たり。

「これだけ抗生剤を飲んでも変わらないのはなんだろうね。少し腫れもあるし、何かしら触れるものもあるようなきがするから取り敢えずまずは抗菌剤処方してみるから一週間飲んでみてまた来て下さい」

処方されたのはレボフロキサシン錠。

4日程飲むと少しだけ痛みが引いた気がした。

再度受診、悪くなっていないので今度も同じ処方。

一週間前よりも痛みが和らぎ、腫れも引いてきている。

原因はわからないままだが良い方へと進みはじめているのだろうか。

薬が効いてきたのか。

そうであれば3月半ばから約2ヶ月間戦ってきたが、先生に感謝しかない。

約1ヶ月間飲んだ。

まだ若干痛みと腫れはあるが普通に歩けるようになった。

薬はそこで終了。「これからは受診も大きな変化がなければ終了でいいからね」と言われどれだけほっとした事か。

日ごとに少しずつ痛みも無くなり普通の生活が送れるようになってきて、戦いは終わったと思っていた。


1ヶ月後

両足親指の爪の生え際にちょっと違和感があった。

良く見えるようにスマホで写真を取り拡大してみると。

爪が分離しその下から新しい爪が生えてきているようだった。

生え変わってしまうようだ。


つまり何らかの菌で両足親指の爪はダメになって、生え変わろうとしているのだった。

痛かったはずだ。


さて時は経ち今1月。

痛み始めたのが去年の3月半ば。

まだまだ爪の再生は半分しか進んでいない。

これから半年以上かかるのかもしれない。

時々今度は爪の横が赤くなって痛んだりしていたけれど病院で見てもらう前に直ってくれた。

しかしまだまだ安心は出来ない。

きっと去年、私の身体は悲鳴をあげていたのだと思う。抵抗力が落ちてしまい、なんて無い菌と戦っていた。

長い道のりだったが振り返ればあっという間。

丁寧に見て下さった整形の先生、今回の皮膚科の先生には感謝しかない。

ありがとうございます。


早く綺麗な爪になあれ、と思う。


私自身の記録用と、もし同じ様な症状の方がおられたらと思い綴ってみました。

読んで下さってありがとうございます

今日も明日も良いことがありますように

(なでしこ)