【時刻表】列車運行状況が見られなくなって感じたこと
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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年1月28日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ
読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは、
【時刻表】列車運行状況が見られなくなって感じたこと
時刻表を読んでいくシリーズです。
雪と交通
日曜日は地図と時刻表の話をしています。
今回は時刻表の話です。
雪国に住んでいると当たり前のことですが、冬は雪に悩まされます。
雪がそれほど降らない地域の方にはあまり想像できないでしょうけど、雪が降ること自体は当たり前ですから、それが悩みというわけではありません。
要は、雪が降っても日常生活はあまり変わらないということです。
雪が降ったら仕事に行かないってことはないわけですよね。学校は休みになっちゃうこともありますが。
雪の問題は何かというと、一気に大量に降ることです。
そこそこ都会の札幌に住んでいても、朝起きたら外に20センチくらい積もっているということは割とよくあります。
200万に近い人口の都市全体に20センチの雪が積もっているということは、それは道路の一車線分をよけただけで、道端に簡単に1メートルとか2メートルの高さの雪山ができるということです。
これを何百キロもやるのはかなり大変です。
暖冬だと結構やばいのです。
雪に含まれる水分が多く重たい雪になるからですね。
考えてみてください。
何メートルも積もっている雪は水ですからね。
水は低いところに流れていきますが、雪は流れずにそこにあります。
重さは水で、それが固体で存在するわけです。
何が言いたいかというと、一晩に数十センチの雪は簡単に降るけど、それを除けるのは大変で、即災害級になるということです。
ま、それに備えた装備とか何らかの回避策があるから、なんとか日常生活は送れますけどね。
交通機関と情報
交通機関は雪の直撃を受けるとすぐに不安定になります。
こういう場合の回避策のために重要なのは情報ですね。
特に大量輸送機関である鉄道の情報は重要です。
今年の北海道ではこんなことがありました。
年明け早々にJR北海道が列車運行状況サイトをリニューアルしました。
すると間もなくそこそこの大雪が降りました。
これは災害というほどではなくて、冬に何度かはあるという程度だったのですが、問題はリニューアルした列車運行状況サイトで起きました。
朝から全く情報が見られなくなってしまったのです。
アクセスが集中してしまったんですね。
これは新しいサイトにはありがちなことで、Webのサービスをするなら負荷が集中したときの対策は取っておかなければならないのですが、まあ多分それが上手くはいかなかったようです。
そのうえスマホ向けの画面が変なのです。
舞台裏が想像できる
これで想像できるのはこんなことです。
Webのシステムに疎い人々が作っているらしい。
それはスマホ画面を見ればわかる。
列車の運行状況を見るシチュエーションはどう考えてもスマホからが多いはずなのに、パソコン画面は比較的まともでスマホはダメ。
最近のWebはスマホ画面を先に設計するということが常識ではない人々がやってるっぽい。
システムの切り替えも想像力を欠くタイミングで行われた。
年度ベースで開発していると、正月を切り替えのタイミングにすることがよく行われます。
でもちょっと考えればアクセス集中しやすい冬にやるのは悪手。
多分現業をやっている部署から見たら考えられないタイミングなんだけど、 現業が強い組織では情報提供は二の次であまり関心がないから、顧客が情報を求めているということに無頓着になっている。
僕は古めのシステムエンジニアを経験しているので、こういうのがなんとなく透けて見える感じなのですね。
ITリテラシーの問題
まさに情報を軽視している感じです。
せっかくIT技術があるのにうまく活用できないのは、ITに関するリテラシーの問題です。
大企業ほどこもういう潜在的な問題を抱えているようです。
これ、企業側だけの問題じゃなくて、我々ユーザー側の問題でもあるのです。
わからないから人任せということではあらゆることが回らなくなってきています。
そういう社会状況を列車運行状況サイトから垣間見ることができるのですね。
さて、我々はどうしたらいいのでしょうか。
電車が止まったら、そんなことを考えてみるのもいいかもしれませんよ。
今回は、列車運行状況が見られなくなって感じたことという話をしました。
今日はここまで。
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おわりに
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
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