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別れを受け止められないから書く

30代も後半に差し掛かると、今まであってあたりまえだったモノ、コト、ヒトとの別れが多くなってきている。

例えば、学生時代から大好きだったアイドルが引退したり解散したり事務所を辞めたり。

仕事でもお世話になった上司たちがどんどん引退したり、新入社員の時から育ててくれた方が亡くなったり、昨年度は出会いに比べて別れが多くて、自分としては受け止められないことが多い1年だった。

このめまぐるしい環境の変化が年齢的なことなのか、もしくはコロナウイルスの影響なのかははっきりわからないけど、コロナの影響で人と会えなくなったのに比較して別れはあっさりやってきて、ちゃんと別れることができなかったことで心にやりきれない何か残ってしまっていることは確かである。

そんななか、緊急事態宣言明けということをいいことに、久しぶりに自分の辛い時期に一緒に組んで仕事をしていた元部下と会った。元々生意気な子だったけど、独り立ちして今は余裕ができたのかさらに生意気になっていた。仕事もそれなりにこなせるようになり、でもコロナの影響で仕事量が全体的に減ったこともあり、そつなくこなす力が強くなっていた。合わせて、出会った頃は相当人見知りで内弁慶な彼が、だいぶ周りにも本音を出せるようになっていた。そんな彼をみて、わたしは、嬉しい気持ち反面、寂しい気持ちになってしまった。もうわたしからは卒業なんだなと。

卒業してほしくない気持ちは単純に嫉妬なのかもしれない。ひとりじめしたかっただけなのかもしれない。そうだとしたら、彼の成長を応援していたつもりだったが実は彼の成長を願っていたのではなく、自分が必要とされたい欲を満たしていただけだったのかもしれない。

そんなことに気づかせてくれたと言う意味でもわたしは彼のおかげでまたひとつ成長することができた。

書くことで昇華させることしかできない気持ち。

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