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ゼロからの新規事業の組立

今日は新規事業をやりたいことがないという状態からどう種を見つけて育てていくのかの本当の序章について書いていきたいと思います。

まず新規事業という言葉が差すのは1つではないと思うのでそこからですね。新規事業は主に2つの意味があると思います。
1つは真新しい、本当にイノベーティブな新規の事業を指す場合自社が取り組んだ既存事業ではない新しい領域・市場・業態での事業という意味ですね。結構大学生の僕なんかは新規事業と聞くと、イノベーティブなシリコンバレーなんかをイメージしてしまいますが、おそらく世の中で一般的な新規事業は自社にとってという言葉が省略されている場合が多そうです(笑)もちろん、イノベーティブなアイデアは大事なエッセンスですが、最先端の技術を結集した時代を変える何かというような壮大な感じではないという意味です(笑)

そしてこの新規事業といってもいくつかのケースがあって、自分一人でやる場合会社の1事業としてやる場合、他社と組んだりするなんてこともある(ジョイントベンチャーとか?)わけですが、最初のケースは恐らくWILLが強くて"起業する"といった形が一般的です。だから、もう始める時点で「やりたい!」というWILLが強いですね。これはかなりいい状態であると言えます。そのまま仮説や作りたいサービスについて関係者に話を聞いたりして、誰がどのようなサービスを求めているのかをより明確化していくことが通常のステップで、問題なくそこに向かっていけると思います。
しかし、問題は次のパターンです。社内起業といわれるケースです。多くの企業で新規事業への取り組みというのは重視されていますので、上層部から何か新規事業を作れと言われて、スタートするのがここのパターンです。起業家ケースに比べて違うのはWILLが最初から強固にあるわけではないということです。新規事業という目標が最初にあって、種から探してきて育っていくかどうかを検証し、提案していかなくてはいけません。私のケースは、インターンのコース選択で自分で新規事業のコースを選択しましたが、何かやりたいことがあったわけではありません。特段のビジネスアイデアを持たずしてやると言ったのです。だからこそ、困るのは自分のWILLが見つからない、本当にこれなのか確信が持てない、というようなやりたいことがないという漠然とした気持ち。もちろん、事業を作りたい気持ちはあるのですが、だからといって自分に何ができるのか、何をやりたいのかにすぐに答えを出すのは難しい。だからこそ、ここでどうやって今、進めていっているのかを共有したいと思います。

まずは、私のケースでは代表から事前にヒアリング候補を業界に拠らずに3社選択していただきました。本当にどの会社もやっていることも、規模も、フェーズも違います。
最初のヒアリングの質問を作っていくのが私の最初のタスクでした。とはいえ、起業の情報を見てもすぐには事業に結びつくイメージの沸くネタはなく、その会社をコンサルするような目線で課題を切り分けるような事をしてしまいました。でも、ここではいろんな業種を見てまず興味が沸くこと、純粋に何でなん?どんななん?っていうような素朴な疑問からスタートするか、現状を踏まえ「こんな要求が出そうだがどうでしょうか?」と聞くような視点で考えてみるのが大事かもしれないと思います。あまり、その先興味が持てるのか等を心配しすぎない事。割と調べていくうちに気になることは出てきます。これを3段階くらいの質問のツリーを作っていくのですが、最後の質問に事業化の可能性を含ませたものを聞けるのが理想。
①最初にYES/NOで答えられるような質問を作る。そして肯定、否定の2パターンを想定してその先を作っていくのですが、ここではどっちの答えが来るのかを予想して考えていきます。YESが来るだろうなと思えば、そっちを主軸として考えて作っていく。②ではオープンクエスチョンを用意しても◎。どうしてやどのようにという風に回答として説明を求めるものを設置してみます。そして最後に③サービスのアイデアなどをぶつけてみます。「もし、こんなものがあるとすれば・・・」といった感じで聞いてみて、リアクションやFBをもらうといった感じで最初のヒアリングに準備しました。もちろん、これが正解ではないし、もっといい広げ方もあるはず。しかし、実際リアルなその場の話を聞きつつ、WILLが強まっていくのかなと思います。

新規事業では幾度となくこの「WILL」という言葉が出てきますが、本当に大事なものなんだなと思います。やり方にも事業にも正解がないからこそ、自分のやりたいを中心に置く。何かで迷ったら常に問いかけるのは「どっちがやりたい?」しかないです。代表にかけられる言葉も同じ。「どっちがいいですかね?」って聞いて返ってくるのは、正解がある場合のみで新規事業において、選択するとき判断をするのは自分だけで十分だと感じました。聞くとすれば、「こうしたいので、この方向で進めていこうと思っています。」といえば、何かしらその思考の経緯や今後の具体的なアクションについて問われるので、そこでまた考えて自分の中でもそこをクリアにしていくという感じです。

そして一度この感じで掘っていくかと決めたら、とりあえずその軸をブラさずにやっていきます。この段階では正直まだ自分のWILLに確証を持てていない事もしばしば。どっちがやりたいんだ?と問われても、こっちです!といえない事も間違ってはいません。さらに一瞬の興味で軸がドンドンズレていきます。だからこそ、もう少し緩く、どっちの方が気持ちがそそられるか?である程度絞って聞いてみます。間違っていたらそれはその時だ。くらいで絞らないといつまで経っても質問できないで、時間だけが経ちますね(最近気づきました笑)

それでもやっぱり何も思いつかない、何を聞けばいいかなと分からなくなることもあるので、その時はまず「聞くことを目的化しない。」を思い出します。これ、普通のプロジェクトならその場をしのげればいいかもしれませんが(つまり適当に質問作っちゃえば)、新規事業としてこれから着手するのは自分だし、ここで適当な事を聞けば、せっかくのヒアリングのチャンスを逃すことになるので、あまり妥協したくないなと思います。確実にそのツケは自分に返ってくるので( ;∀;) その上でGoogle等でその業界の大物のnoteやWEB記事を調べてみたり、NewsPicksなどのメディアアプリで調べるのもOK。狙いは記事に出るようなのは大企業や急成長スタートアップ企業のCEOとかなので、その業界の新たな取り組み業界全体の課題に早々に見通しをつけていたり、取り組んでいたりとヒントが満載。その業界の業務内容などを調べるより、このようなインタビュー記事は発想の起点になります。

さて長くなってきたのでここらへんで今日はストップして、今後もリアルな新規事業の組立をまとめていきます。明日は2社のヒアリング、頑張るぞ!

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