「良質なストーリー」が多すぎる世界の狭間で
どうも、よるとりです。
ストーリーが良い、って表現あるじゃないですか。
多分サブカル好きな人間って絶対使ったことがあると思うんですよ。
映画、マンガ、アニメ、ドラマ、ゲーム、ソシャゲ、小説、エトセトラ……。
今は電子書籍のおかげで古いマンガにも手を出しやすくなって、これ読みたいなリストがかなり膨大にいあるんですよね。
ONE PIECEもビッグマム編終わったあたりから読めてないし、うしおととらも最初手つけたところで止まってるし、スラムダンクもだいぶ前に「バスケがしたいです…」のシーンから完結した作品、連載してる作品問わず手を出すと本当にどれから読むかいつも悩みつつ、ちびちびと崩してる状況です。
さっき挙げた中で、特にソーシャルゲームの話。
FGOが「ソーシャルゲームなのにストーリーいいね」と言われ始めたのがだいたい2016年に配信された第一部6章から終章にかけての展開なんですけど、ソーシャルゲームもテキストメインに展開しても成功出来るんだ!という強烈な一例になったと思うんですよ。
(これが最初といっていいのかは断定をさしひかえておく)
FGOの与えた影響って計り知れないと私は認識していて、これは大小あれどおそらくオタクやってる人からすると共有出来るものだと思うんですね。ひとつのターニングポイントというか。
それから7年経ちまして、「ストーリーの良い」ソーシャルゲームって今現在すごく増えました。アプローチ方法はそれぞれ違いますが。
自分の興味がある範囲だと「ウマ娘プリティーダービー」「アイドルマスター シャイニーカラーズ」「原神」「勝利の女神:NIKKE」「ブルーアーカイブ」「アークナイツ」「ヘブンバーンズレッド」「うたわれるものロストフラグ」…
多すぎる。
多すぎるんだ。
ソーシャルゲームのシナリオってメインストーリー、キャラストーリー、イベントストーリー、大まかにこの三種類があって、イベントストーリーは期間限定のところが多い。
昨日今日始まったゲーム以外も多いし、そうなるとメインストーリーも膨大だし……とにかく多い。多すぎる。
ソーシャルゲームっていわばゲームの連載ものなんで、一度始めたら半永久的にほぼ毎日ゲームをしていく仕様が大半じゃないですか。
そんな中で、一つゲームを始めるということは背中に5kgの重りをつけて生活するようなもので、1つ、2つならまだ抱えられるけど、ジワジワと質量が増えるともう取捨選択をしていかないといけない。
「原神」とか、本当に生活を吸い付くされると聞くので私もFateのオタクじゃなかったらやりたかったなぁと思うんですけどね。
そうなると、ソーシャルゲームのストーリーを通じてコンテンツを摂取することがどんどん困難になってくる。
FGOを人に薦める時、ただ「ストーリーめっちゃ良いからおすすめだよ!」がもう通用しない。というか、ゲームに限らず多分ほとんどのコンテンツがもうそうなってる。
これは問題提起でもなんでもなく、ただ現代人のボヤキに近いんですけど、これからも面白いこと楽しいことを優先的に摂取していくためには、これを考えることは避けて通れないよな~と適当にキーボードを叩いています。
ただ良いと感じるだけではもう通用しない、付加価値が無いと簡単に消えていってしまう。
私もこうして微細ながら情報発信コンテンツ人間としての側面を持っているので、他人事じゃないなと危機感があります。
SNSやnoteで自分の意見を発信する以上「私はこう思います。貴方はどう思いますか?」が基本なので、中身に入るものを変えてるうちはどうにかなるのかもしれませんが…。
こうしてコンテンツが飽和するようになってもう10年くらい経つけど、そろそろここがピークなんじゃないか……を毎年思ってるけど、全然続いてるんだよな。
私は基本古いものを中心にディグしている人間なんですけど、やっぱり刺激として今のもの流行のものに触れるのを忘れたくない気持ちは大事にしたい。
そんなことをぐるぐると考えると、良いものってなんなんでしょうねえ、とゲシュタルト崩壊してくる。でも、ふわふわと脳死でクラゲのように漂うのだけは抵抗があるな、でもなんだろうな。
そんなシラフだとちょっと恥ずかしいボヤキでした。
それじゃあ今日も周回に戻ろうか……。
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