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回鍋肉について(2024.07.09)

ここからは1,000文字に含みません]
二十日目です。
今日は珍しく早めの時間に書いています。一人のお仕事が多くなってメールでのご連絡とかも自分でやるんですが、その辺りのことは朝やったほうが私はちょっと捗るなと思っています。
意外と考えることが多いせいかしら。

https://x.com/patyssugano/status/1809905654678908949


及川光博さんのライブ、私も行っていたけどすがちゃん最高No.1さんも行かれてたみたい。あれはライブというよりショーでした。
まだアイドルがアーティストになってしまう前の、ハッピーでキラキラした時代の人。
[ここまでは1,000文字に含みません]




回鍋肉について書いていく、よーいスタート。


どうしても麻婆豆腐や餃子と比べて、一歩下がっている感じのする料理です。
実力で言えば間違いなくナンバーワン。ジューシーなお肉にシャキシャキのキャベツ、爽やかなパプリカ、そして甘辛い味噌だれ。ご飯泥棒を絵に描いたような、素晴らしい夢のような一皿。
しかし思いませんか。「今日は餃子!」「今日は麻婆豆腐!」と言われた時と比べて「今日は回鍋肉!」と言われた時だけ、なんか「おっ!」じゃなくて「おおっ」ってなってしまう。もちろんすごく美味しいし、出てきたらそれはもうワシワシと平らげるのですが、出てくる前にテンションが上がるか?というと首を傾げてしまいます。中華料理屋さんで「麻婆豆腐定食」はかなり惹かれるけど、日替わりなどではない「回鍋肉定食」を自ら選ぶことって、そんなにない気がする。日替わりが回鍋肉だったら「やった!」って思うくせにね。なんならよりシンプルな「肉野菜炒め」とか言われたほうが、なんか頼みたくなってしまう。

この原因を探っていくと、押し並べて「作るのに面倒くさくなく、誰が作っても美味しいように思える」ところがあるのではないでしょうか。
いや、もちろん中華屋さんの作ったほうが美味しいです。何倍も美味しい。でも、味の構成として絶妙に濃い味で絶妙に単純、それでいて単純すぎないせいで、かえって「自分でも美味しく作れる」感がしちゃっているのです。
対比の例としてあるのが、先述した「肉野菜炒め」。材料自体はそう変わりませんし、味付けも塩か醤油か、あって鶏ガラスープくらいのものですが、そういうシンプルさを食べるものは「シンプルが故に実力差や機材差か出る」というイメージが根付いているため、お店はやはり違うと考えやすいのです。お家で食べる肉野菜炒めが大概の場合お店のよりも美味しくなく感じるというのもあるかもしれません。

また同じスパイス料理で行くと、カレーなどはたくさんのスパイスが入っているのみならず、オイルにどのスパイスを使うだの、お肉をつけ込むだの、たくさんの工程があり、そこ一つ一つにこだわりの入りうる余地があります。そのため、「誰が作っても同じ味にはならない=外で食べる価値がある」と直感的に紐づくのではないでしょうか。

上記のことを考えますと、回鍋肉は材料自体は単純だが、味付けが濃いめでかつ甜麺醤のちょっとした複雑さが入っていて、「シンプルが故に上げるのが難しい」と「複雑だからうまく作るのが難しい」のちょうど間にスポッと入っているのではないかなと私は考えました。
美味しくなろうとしたら結果選ばれなくなってしまったという、悲しい話。私もいちクリエイターとして、気をつけなければならない学びがあるように感じました。


余談ですが、私の回鍋肉レシピについて。
大きいブロックで豚バラを買ってきて分厚め(3mm厚くらい)に切ったものを、赤ワイン、お醤油、はちみつ(お砂糖でも)のタレに1時間〜2時間ほど漬けます。
鍋にサラダ油を敷いてニンニクと生姜、長ネギを炒めて香りを出したところで小さじ1くらいの豆板醤を入れ、その間にキャベツとピーマン、パプリカ、長ネギをざくぎり。
香りがまとまったらお肉を入れてざざっと焼き目をつけ、お野菜を入れてこちらも焦げ目がつくかつかないかくらいで甜麺醤をババっといれる。あとは炒め合わせて若干お味噌をこがし、いい香りがしたら完成です。
分厚いお肉と豆板醤がポイント。おすすめです。



(文字数:1401文字)


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