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「父の日は父親にしてもらえた感謝の日」

先日の「お母さんについて語るお茶会」に続き、「お父さんについて語るお茶会」を開催しました。

※お母さんについて語るお茶会についての記事はこちらです。

今回はカフェバーを貸し切って開催したのですがとっても雰囲気が良かったです。

さて、今回もお題を書いたカードを作成して、参加者が引き当てた内容をお話しいただきました。

自分が引き当てたお題は
「父親との特別な瞬間の中で、一番印象深いエピソードは何ですか?そのエピソードがあなたの人生にどのような影響を与えましたか?」でした。

前回もそうでしたが自分で作成した数あるお題の中から、このカード引いた意味が考え深かったです。


僕がシェアした父とのエピソードは

約20年前のことです。
僕が「心理学カウンセラー」を目指そうとした時のことです。
生まれて初めて心からやってみたいと思えた職業でした。

というのも幼少期から勉強が苦手で大袈裟ではなく学年でも下から数えた方が早い方でした。

それに比べて父親は海外赴任が多く、一年の半分は日本に居ない人で様々な国の言葉を話すことができる人でした。


僕にとって「カッコよくて自慢の父」であり「絶対に敵わない人」でもありました。
そんな父に認めてもらいたくて背中を追いかけていました。
でも、成績も悪く、どうにも勉強を好きになれず、父との距離は遠く感じる一方でした。

日本に帰って来ている父親に「勉強を教えて!」といった時、言われた一言です。

「Too late(遅すぎる)」

今更まだこんなところでつまづいているのか!?と呆れられたのです。
ショックでした。もっと勉強が嫌いになりました。

父が怖くなりました。

大好きなのに…

時は流れ大人になり、まがりなりにも社会人として安定した生活を送る姿をみて父からも「お前もようやくまともになったな!」と言われるようになりました。

「その言い方なんなんだよ!」と反発的な気持ちもありましたが内心は父に認めてもらったことが嬉しかったのです。

しかし、人間関係がうまくいかなく、自分が正しいと思うことを必死でやっていっても人が離れて行くことばかりの時に心理学に出会いました。

そして心理カウンセラーという仕事が世の中にあるのだということを知りました。
はじめて「学ぶって楽しい!」と思えたのです。もっと真剣に学んでみたい!
なれるかどうか分からないけど心理カウンセラーを目指してみたい!

そんな気持ちが湧き上がって来ました。
程なくして勤めていた会社を退職する決意をしました。
拘束時間がとても長かった仕事ということもあり勉強に集中する時間を作りたかったからです。

しかし、自分の人生です。自分で決めたことを自分の責任で生きていけば良いと頭では分かっていても父の顔が浮かぶのです。

父になんて思われるのだろう??
また呆れられるのではないだろうか!?
そう思うと、父親には仕事を辞めてカウンセラーを目指すことを伝える勇気が持てなかったのです。

でも伝えなければ自分が前に進めないと感じていました。

ある日、実家で父親とテレビを見ながら晩酌をしていた時に、番組がCMに入った瞬間でした。

「今しかない!」と感じ、意を決して父に伝えたのです。

「お父さん、話があります。実は心理学の勉強を始めていて、心理カウンセラーを目指したい気持ちが日に日に強くなりました。だから今の仕事を辞めてなれるかどうか分からないけど、アルバイトをしながら心理カウンセラーを目指そうと思っています…どうかな?」

仕事を続けて来た姿でようやく認めてもらってきたのに、辞めると伝えたのす。
父親に呆れられてもしょうがないと思いました。

何を言われても仕方がないと覚悟しました。

その時、父が言ったことは
「お前の人生の事でなんでいちいち確認するんだ!自分の好きなように生きなさい!」

僕は「そうだね!変なことを聞いてしまったね。自分の人生なんだから自分で決めるね!なんだか酔っ払ってしまったみたいだら先に寝ます…」と伝え自分の部屋でわんわん泣きました。

僕は今の父を見ていたのだろうか?
僕は頭の中で何年も前の父のままで時間が止まっていたのです。

父はとっくに一人の人間として認めてくれていたのです。
僕だけが幼い頃の父のままなのだと勝手に思い込んでいたのです。

この日をきっかけに20年経った今も僕は心理カウンセラーとして活動しています。

そのことを再度思い出すシェアタイムになりました。

原点回帰して、改めて自分の役割を大切に感じました。
今の自分を愛することができました。

それと同時に気がつきました。

僕にはありがたいことに息子がいます。
まだ幼い息子ですが彼が大人になった時に父としてどんなことを伝えていけるのだろうと考えさせられました。

でも、答えはもう出ています。
「僕を父親にしてくれてありがとう!」と伝えたいです。

このことは彼が生まれた時からずっと思っていることでもあります。

今日は父の日です。

父の日は自分の父親に改めて感謝を伝える日と同時に、自分も父として生きていけることに感謝をする日だと思いました。


「お父さんあなたの息子で幸せです!」
「笑夢、パパにしてくれてありがとう!大好きだよ!」


あなたのお父さんはどんな人でしたか?
お父さんとの印象深いエピソードはどのようなことですか?

もし良かったら考える時間にしてもらえたらと思います。

きっと今のあなたになるための大切なストーリーが隠れています。
 
今日も自分を愛してください!





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