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KALATH
2023年1月14日 23:36
「ババア」 そう呼んでいたのは、高校1〜2年生のころだ。深い意図はない。徐々に母を拒絶するようになり、干渉を避けるために用いた言葉だ。 もう気づいていた――暴言には抑止力があるのだと。 同時に、申し訳なさも感じていた。吐き捨てた暴言の数だけ、後悔があった。しかし、反省している自分を見せると、母はぼくの「バリア」を破る。そう怖れ、赤裸々な姿は見せなかった。 心と言葉を連動させると、