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阿武ノーマルシティたび 阿武町ツアー編

昨日乾燥させた藻を使うということで、ケース3つ分を軽トラックの荷台に運びます。どこに運ぶのかというと茂刈さんご夫婦の秘密の場所へ。

到着したのはレモン畑です。近づくとレモンの良い香りが広がってて、たわわに実った果実は色鮮やかです。海岸の藻は木の肥料といて有効活用しています。漁師さんならではですね。根元に近づけすぎないのがポイントです。

藻を撒き終わったら枝の剪定と収穫作業のお手伝い。ハサミで簡単に切れるので初めてでも大丈夫でした。ここで育ったレモンはお刺身などに添えて提供して、そのままかじれるくらいに美味しいんです。

収穫しているときに油断をしていると指先に少し痛みが。その正体は棘でした。レモンの枝に棘があるのを知っていましたか。綺麗なものには…とはいいますが油断しました。収穫のお手伝いをする機会がある方は気を付けてくださいね。それでも袋いっぱいに収穫できたので大満足です。

これまでずっと浜の小屋がある尾無地区にいたので、午後は知り合いのクレイジーファーマー梅田さんが阿武町全体を案内してくることに。山道を車で走って着いたのは、田んぼと畑が広がる福賀地区です。

田畑は地域の中心にまとまっていて、中に家がない珍しい地域です。以前は沼地だったところを農地改革をしたんだとか。現在は法人化し一括管理をしています。イメージはシフト制のような感じ、または作業内容ごとに仕事を分けて効率化を図っています。

梅田さんが育てている、ほうれん草のビニールハウスの中を見せてもらいました。わざと植える日にちをずらして出荷の日にちを調整しているそうです。どこの農家さんもやっているみたいですが、農業に明るくないので勉強になることばかりです。

後継者がいなくて無人になった寺院を見学。地域の人が正月の装飾品を飾ったり管理しています。福賀の中心街に向かう途中には酪農農家さんがあり、樵屋という農家民宿も近くにあるそうです。中心街に着くと商店や町の人が宴会で集まる酒屋さん、佐々木小次郎の墓がありました。

そこからさらに奈古地区へ移動します。奈古は町役場がある阿武町の中心地です。町の散策をしてから、近くの道の駅に連れて行ってもらいました。阿武町は道の駅発祥の地としてその手の方には密かに有名らしいです。多分。

道の駅阿武町: http://www.abucreation.com/

特産のキウイ。珍しいキウイのジャムやチョコレートもあります。

お酒好きにはたまらない地酒も所せましと並んでいます。阿武町や萩でしか買えないお酒もあるそうです。

温泉やレストランも併設されています。しかし、この道の駅のおもしろいところは敷地内に温水プールがあるところ。ここでは地域を盛り上げるために結成された、ABUウォーターボーイズが活動しています。ほぼ素人のメンバー達は、ここで練習を重ね発表会も開催しています。メンバー募集中とのことなので、気になった方はお問合せしてみてください。

ABUウォーターボーイズ: https://abuwaterboys.localinfo.jp/

テーマパークのような道の駅ですが、海側には「幸せのモニュメント」があります。左右で大きさが違うのは、正面に見える夫婦(めおと)島とも呼ばれる男鹿島(おがしま)、女鹿島(めがしま)をモチーフにしてあるから。ここからは沈んでいく夕日を見ることができますよ。

阿武町をぐるっと案内しいてもらって、浜の小屋で過ごす最後の晩餐です。プリプリの魚が入ったお鍋を囲んで温まります。

野菜がお好きという千鶴子さんがトマトとアボカドのサラダなども作ってくれました。数日間、毎日一緒に過ごしてご飯を食べながらお話していたので、3人で食卓を囲むのが自然になっていました。帰れる田舎らしい田舎がないので、おじいちゃん家があったらこんな感じなのかなと思います。離れる寂しさを感じながら明日行く場所への期待を胸に、小屋の電気を消しました。



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