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「gulpではじめるWeb制作ワークフロー入門 」著者によるセルフライナーノーツ

本日、個人的に超めでたい記念日でして。
初めての著書が全国で発売となりました。おめでとうございます。

私は好きなバンドが新譜を出す時に楽しみにしているものがあります。セルフライナーノーツです。制作に込めた想いとか裏話とかそういうのを綴ったものが歌詞カードに挟まれてたりナタリーで出たりするんです。それを読むのが好きで、今回せっかくなのでちょっと書きてえなと思ったのがこのエントリです。

gulpを広めるぞ!という気持ちとは少し違う

まず、見出しの通りです。
結構よく言われるし言われるだろうなとは思っていましたしだいぶ言われました。ちょっと遅くない?と。

ご存知の通り、フロントエンドエンジニアとゴリゴリのウェブアプリケーション開発の現場にgulpはもういません。何もかもJavaScriptに突っ込んでwebpackでドンです。その現場でgulpはすでに役目を終えています。

私の場合「gulp広めていくぞ!」というモチベーションで書いているものではありません。「いやいやまだ使えるんでw」みたいなポジショントークもありません。なぜ書いたのか?あたりから書いていきます。

事の始まりは「同人誌執筆」

この本の始まりは、技術書典3というイベントで頒布された「ゼロからはじめるgulp入門書」でした。

その時、同人誌で、gulpの情報を環境構築から実例まで一箇所にまとめて出したのです。

私がデザイナー時代にこの辺の情報を自分の中に落とし込むのはかなり大変でした。そして、いまだに黒い画面恐怖症のデザイナーは後を絶ちません。

gulpの開発ペースがピーク時からイケイケかというとそうとは言えませんが、今この瞬間に全てがなくなることはまずありません。gulpで作ったシステムはリプレイスしない以上gulpで動かさざるを得ませんし、よーしウェブデザイナーだけど今すぐJSフレームワーク覚えてモダンに書くぞ!というのもちょっと話がずれてきます。未来はそれでいいけど今のやつどうすんねん、と。

そこで、その辺の情報が100ページ未満で1000円もせずにサクッと手に入るなら、まさに同人誌らしい価値の提供ができるなぁと思って書きました。

リアルワールドに届けたい一冊だと思った

イケイケエンジニアのイベントでgulpの本売れんのか?と最初は不安でしたが、当日は「これだったんだよ欲しかったのは」という反応がかなりありました。イベントとBOOTHを合わせて300部ほど頒布しました(今でこそ1000部台の世界になってますが3のときは快挙だったんですよ!)

そのあたりで、「理想はすごくキラキラしているけれど、向かい合わないといけない現実がリアルワールドにはあって、なんとかしたいけど周りが少しだけ先にいるような気がして焦る」という層が私には見えました。そう言う人は、まだもっといるはずだ、と思いました。

なので、じゃあもうちょい頑張ろう、と思って執筆を続行しました。

もう少し広い範囲にリーチすることを願って商業化

その後、以前からご紹介いただいていたC&R研究所様との打ち合わせを行い、その本を元に大幅に加筆修正する形で出版と相成りました。

コアはそのままで、前提条件をもっとゆるくし、得られるものをもっと増やしました。前者はコマンドラインや環境構築周りを丁寧に解説し、windowsもサポート。後者はwebpackやLinter、prettierなどの紹介という形にしました。

また、SNSの範囲でしかリーチさせられなかったものがAmazon、楽天、各書店様、出版社様の力を借りてもう少し広い範囲にリーチできるようになりました。ありがたい限りです!

「文化祭バンドがメジャーデビューした感じ」

学内ではそこそこ盛り上がる文化祭バンドが、業界の先輩のツテでちょっとしたフェスとかにでたらウケよかったので、あれよあれよでそのままの気持ちでメジャーデビューした感覚が一番近いです。

音楽性とか、商業性とか、持続性とか、もちろん意識するべきことはたくさんあるけど、初期衝動的に書いたものをもっといろんな人に届けたいという気持ちがメインです。

もちろん私も、アプリケーション開発ではないウェブ制作などの仕事で普通に使ってます。また、モダンなプロジェクトのLP部分がgulpで開発されてるとかむしろ全然メインです。

つまづいたとか、これもう今動かんとか、ここよかったとか、ここはこうしろ、などあるかとおもいます。ぜひ、お気軽にメッセージください。サポートサイトにお名前を掲載させていただきます。

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おすすめは「紙の本は本屋、セールになったらkindle」です。プライムで明日来るとか、地方で技術書置いてる本屋がないとかだったら全然Amazon使ってください。

開発しないんで本はいらないけど、まあお疲れ様、くらいの気持ちがありましたらサポートから100円投げてくださると励みになります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

サポートサイトはこちら
https://nayucolony.github.io/gulp-support/index.html


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