作品

10年前に離れた、生まれ故郷を訪ねた

旅好きデザイナーKayoko(@nayo74)です。
帰省するってなんだろう?
そう思い始めたのは、東京にでてきてから。

帰省って

奈良で生まれ育った私だけれど、高校は大阪、大学は京都。
社会人になるタイミングと同時に、家族と一緒に奈良を離れた。
そこからは、大阪に住み、1年カナダ留学、東京2年目に突入。

大阪に居てた時は、近すぎていつも帰省という概念がなかった。
カナダに居てた時も、逆に遠すぎて帰省できなかった。
東京に移り住んでから実感した帰省の感覚。

実家が引っ越しした私にとって、”地元”と呼べる奈良から離れてしまい、移り住んだ大阪の街もなんだか違う気がした。
県外の高校・大学に行っていたし、今でも繋がる地元の友達の存在もほぼ居ない。

実家が引っ越した理由

引っ越しした理由に、祖父母が亡くなったのが大きい。
祖父母と住んだお家はすっかりなくなり、今は新しいお家がたって、別の家族の居場所となっている。

生まれ故郷を訪ねてみた

祖父母の想い出もあって、ずっと行けなかった生まれ故郷の奈良を、ようやく訪ねることにした。

よく乗った近鉄電車。

好きだったあのこと遊びたくて、寄り道して登った階段。

坂道がきつかった中学校。

正直、全然、写真を撮れなかった
(写真は、フィルムカメラぽく撮れるHUJIを使って撮った)
少し懐かしい気持ちがある反面、すっかり変わった生まれ故郷に対し、
変わってしまったのはその場所だけでなく、私自身もなんだろう。
訪ねてよかったけれど、もうここには来ることはない。
そんなことを思った。

人も環境も、変化していく。
当たり前だけど、そんなことを実感させられた。

想い出の一枚

生まれ育った実家が取り壊されるのが決定して、最後に家を去る日、ずっと門のところで出迎え、送り出してを見守ってくれた木を撮った。
おじいちゃんの形見のポラロイドカメラ(SX-70)で。

2017年、カナダに留学する前に、区切りとしてこの作品で写真展に参加した。2018年のいまこの記事を書く私にとって、また挑戦の年になりそうだ。

旅好きデザイナーKayoko(@nayo74)


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