見出し画像

大炎上の後

そう、それは2018年の夏のころ。2年前から手掛けていた開発案件、当社としてはとてつもなくでかい、生涯売上100億円はくだらないと、だから徹夜も無理難題もなんとか乗り切れた案件。

市場での設置テストも乗り切り、やっとのことでこれから市場導入が進むと思っていた矢先。なにやらきな臭い感じがぷんぷんと、、、1か月、2カ月経っても音沙汰なし。連絡が途絶えました。。。

この案件導入に併せて新オフィスを構え、採用も活発に行っていた。当然、案件規模が大きかったのもあり、開発費も億単位に膨らんでいた。

まだ夏ごろは良かったんです。ここまでやったんだから来るに決まってる、と思いこませていました、自分に。
秋になり、周りも徐々にソワソワしてきて、本社からもお呼びの声がかかりだし、当然ネガティブな方です。。冬にはにっちもさっちもどうしょうもなくなり、モノづくりパートナー企業とは在庫の山を前にして裁判沙汰にまで発展、先方の役員が雁首揃えて乗り込んできたり。

と、まぁ、この年の決算は散々で。。。良かったことはメンタルが鍛えられたことか(笑)
失敗についても科学的にいろいろ学びましたねぇ。失敗の化学という本はめっちゃ面白いです。

それから4年後、冬眠してこのまま眠り続けるのでは?とまったく期待していなかったところ、まさかの大噴火です。こんだけ長い間寝てたものが火を噴いたのです。何が起こるかわからないもんですね、人生なんて。

大炎上当時は完全に撤退した方がいいよ、みたいな声を周りからそりゃたくさん貰いました。常識的に考えるとそうなんですかね。でも、私は絶対撤退したくなくて、首の皮1枚残しながらしぶとく食らいついてやろうと思ってました。

大炎上の後に残った灰からまた火が付きました。諦めなければ失敗も成功に変わるんですね。

というわけで、当社のキャッシュは一気に改善し、赤字に怯える日々ともおさらばです。経営者としては潤沢な時間を得た感じです。

では、この得られた時間で何をするのか?というのがまた新たな課題になるわけですね。新規ビジネスは骨折れますので、少しの休息が必要ですが、2023年は初頭よりまた1歩踏み出して行こうかなと思います。

次の1歩を歩む前に、改めてこの案件を振り替えってみて、詳細を赤裸々に描いてやりたい!という気持ちを引きずってますが。。書いちゃダメなんですよねぇ。
あと5年ぐらいしたら書いてもいいのかな。その時は会社も自分もどんな環境になっているのかな。
今後はまた新たなビジネスについて書いていこうかなと思ってます。今は思ってます。続くかはわかりませんが。年に5本ぐらいは記事書きたいな。

よろしければサポートお願いします