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まだまだ厳しいダイヤモンド業界の今【2023年8月末】

以下は、ラパポート(ダイヤモンドの相場を決めている情報機関みたいなもの)からのニュースです。

依然として深刻なダイヤモンド市場

ダイヤモンド市場の状況は深刻です。 実際のダイヤモンド市場は縮小しています。

 Martin Rapaport が主催するこのウェビナーでは、本物のダイヤモンドの将来を分析します。 宝石商、ディーラー、製造業者、鉱山労働者が今後数年間で繁栄するために何をすべきでしょうか? 合成石は本物のダイヤモンドに長期的にどのような影響を及ぼしますか?

デビアスの収益は約3割の減少

デビアスの収益は、2022年のピーク時の66億ドルから19億ドル(-29%)減少し、2024年には47億ドルになると予想しています。

また、8月だけで42%減だとも

米国と中国の小売需要低迷を受けて、ポリッシュ価格が下落。Conference Board は、8 月の米国の消費者信頼感が 7% 低下したと報告しています。デビアス 8 月の売上高は、2021 年 12 月以来最小で 42% 減の 3 億 7,000 万ドルとなりました。

1カラット相場が大幅に下落

2022年3月以降の価格は着実に下落しており、1カラットは平均35%下落しています(範囲内)。 -26% ~ -47%)。 今後も下落傾向が続く可能性が高い。

➡平均で35%で、まだ下がると言ってます。下手したら1年間で半分まで相場が落ちるかもです。こうなると資産価値だなんて言ってられないですね

合成ダイヤ(ラボダイヤ)との競争の結果

ダイヤモンドの実質収益の減少は業界全体に広がり、一般的な非ブランドの B2B ダイヤモンド市場に大きな影響を与えるでしょう。 これは主に合成ダイヤモンドとの競争の結果です。 消費者による合成繊維への移行は、一時的に移り変わる経済状況とは異なり、一貫して長期にわたるものとなるでしょう。 さらに、合成ダイヤモンドの価格は、利益率が高くても伝統的な宝石商にとって販売収入が不十分になるところまで暴落しています。

➡アメリカでは合成ダイヤ(ラボダイヤ)が市場の約半分になったという話です。ラボダイヤは天然の十分の一以下で購入できるので、消費者にとっては有り難いのですが、売上が十分の一になるということは利益もそれなりに減るので、ラボダイヤの需要が増えない限り、今までの市場の中で商売するには、厳しいということみたいです。

というようなニュースでした。

これからのダイヤ市場は?

まだまだ、一般の人には知られてませんが、欧米では完全に天然ダイヤとラボダイヤが共存しています。急激に、ラボダイヤが市場に入ってきたので、天然ダイヤの相場が、急激に下がったわけですが、まだ、需要と供給のバランスが見えてない状況です。ラボダイヤにも売上規模が縮小してしまうという弱点がある為、市場が落ち着くのは来年以降となりそうです。

ラボダイヤの出現で、ダイヤモンド業界に革命が起こっているくらいの衝撃的な状況です。