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ゼッタイに家庭に持ち込んではいけないもの3選。エリートサラリーマンは、なぜ離婚する人が多いのか!?

サムネールPHOTO: by Jimmy Dean on Unsplash


「仕事で優秀な人材でも、離婚する人が多いのはナゼだろう?」

年に何度か、こういった疑問を感じることがあります。

現在、私は東京の会社で管理職に就いていますが、有望なスタッフがプライベートでトラブルを抱えているケースを、たまに耳にします。

仕事に対する姿勢は誠実で、人望が厚く社内では頼りされる人間に限ってパートナーとは上手くいかない・・・。

もちろん部下のプライベートに立ち入るつもりはありません。必ずしも離婚が悪いとは言いません。

人それぞれ、さまざまな事情があるので、ひと括りで良し悪しは言えませんからね。離婚後、仕事に没頭して順調に成果を出すスタッフも多くいます。

しかし成果を出しているスタッフが、仕事とプライベートのバランスを取りたがっていたら、ぜひバックアップしたいと思っています

そこで今回は、”ビジネスシーンで活躍するスタッフは、なぜ離婚してしまうんだろう?!”をテーマに考えてみたいと思います。

では、結論から書きます。

結論:会社では重視されるが、ゼッタイ家庭に持ち込んではいけないものがあります!

実体験に基づいて、まとめさせて頂きました。

ぜひ参考にしてみてください。


■職場と家庭は、別モノです!


リーダー育成に関するセミナーに参加した際のエピソードを紹介します。

セミナーの最後に講師の方がこう言って締めました。

「会社でのリーダーシップを、家庭で試してみてください!」

聞いた瞬間、「なるほど・・」と思いましたが、すぐ違和感を覚えました。

そもそも家庭と会社は、まったく別のはずです。

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「内閣府が実施した世論調査(令和元年)」より

〈家庭の役割って、ナンですか?

「家族の団らんの場」・・・・・・・64.2%

「休息・やすらぎの場」・・・・・・63.8%

「家族の絆(きずな)を強める場」・55.3%

「親子が共に成長する場」・・・・・38.4%

〈働く目的って、ナンですか?〉

「お金を得るために働く」・・・・・・・・・・・56.4%

「社会の一員として、務めを果たすために働く」・14.5%、

「生きがいをみつけるために働く」・・・・・・・17.0%

「自分の才能や能力を発揮するために働く」・・・7.9%

「令和元年度 世論調査」内閣府、2019年6月
https://survey.gov-online.go.jp/r01/r01-life/index.html

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アンケート結果を見ると、家庭に求めるのは、概ね心の安らぎが多いのが分かります。

対して仕事には、経済的な目的をベースにあり、そのうえで、各自目的を持って働いているようです。

実際には仕事と家庭でバランスを保ち補い合うことが、心身ともに健全な状態ではないでしょうか。

■家庭円満の秘訣は、仕事を持ち込まないこと?!

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Photo by Roberto Nickson on Unsplash

ではまず、優秀なスタッフについて定義すると、今回は以下のような人材です。

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〈職場で優秀な人材とは〉

・業務、業績に対して責任感がある

・常に生産性、効率化を重視して業務を行う

・周囲を気遣い、部下の面倒見がいい

・頼りになるリーダー的な存在

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では、今回の本題。

会社では重視されるが、家庭にゼッタイ持ち込んではいけもの、それは・・・

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〈職場から家庭に持ち込んではいけもの3選〉

■過度な生産性

■ピラミッド型組織

■金銭感覚

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昔から家庭円満の秘訣は”家庭に仕事を持ち込まないこと”といわれています。

1つずつ解説してみます。


■過度な”生産性”は家庭に厳禁

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Photo by Alex Kotliarskyi on Unsplash

”生産性”は、ここ数年の流行りのひとつですね。

その要因は、著名な起業家、アントレプレナー、ビジネス系YouTuber、スポーツ選手などビジネスでの成功者からの影響があるようです。

”○○○氏の一日”、”モーニングルーティン”、”成功するためにやってはいけないこと”など、ビジネス書、TV番組、YouTubeで成功者の習慣が紹介されています。

Apple創業者のスティーブ・ジョブズ氏、FacebookのCEOマークザッカーバーグ氏が、毎日、同じ服を着るというのは有名な話です。

著名なスポーツ選手は365日、毎朝同じ食事を摂取したりします。

人間の脳は朝が最もリフレッシュされた状態だそうです。だから朝から小さな決断はせずに、また脳が一日で判断できる量は限りがあるので、できるだけ小さな決断はしないためだそうです。

理にかなっていて、“生産性”に効果があるように感じます。

しかし、プライベートまで生産性という物差しで図ろうとするのは、大きな間違い。優秀な人材ほど陥りやすい勘違いです。

黙々とルーティンをこなし生産性を押し付けられたら、同居する家族は息がつまってたまらないですね。

ただ「仕事で成果を出したい」「仕事に集中したい」「出世したい・・・」という考え方があるのも理解できます。

では、生産性を家庭に持ち込む場合、どうすればトラブルを抑えることができるのか・・・。

“やらないこと”を決めるときは、家族(パートナー)と相談して決める!

近年、生産性を上げるために流行っていることの一つに、”やらないことを決める”ということがあります。

書籍も多く出版されています。

手法としては間違っていないと思います。

しかし“やらないこと”を決める場合は、家族と話し合ってから始めることをオススメします。

「仕事で成功するために勉強する時間に当てたい!」

「職場で差をつけるために、少しでも早めに出社したい!」

「出世して給与を上げて、家族を楽にしたい!」など

話すときは、家庭優先の立ち位置で、家族の将来を考えている姿勢を示して話すと上手くいくと思います。

コミュニケーションが大切ですね。

■お手本は、ニホンザルの社会

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Photo by Anders J on Unsplash

家庭に持ち込んではいけないもの、2つ目は“ピラミッド型組織”です。

頭の中では誰でも分かっていると思います。でもコレがなかなかできない。

会社で管理職やリーダーをやっている優秀な方は、家庭でも、ついつい部下に対する言動になってしまう。

家庭はピラミッド組織ではないし、ヒエラルキーを持ち込むのは厳禁ですね。

では、結論です。

ニホンザルの群れを見習おう!

「アレ?!サルの社会って、ボスがいてピラミッド組織の象徴的な存在じゃないの?!」

以前、ニホンザルの社会には、群れを率い、食事を先に取り、独裁的なボスザルがいると考えてられていました。

しかし近年、それは誤解だったことが定説になりつつあります。

もう少し補足すると、動物園や餌付け状態にあるサルの群れにはボス的な存在がいます。

それは囲まれた中で限られた食料を奪い合う構造があるからだそうです。

しかし野生のサルの群れには、食べる順位が決まっていたり、行く方向を決めたりする役割はいません。食べ物がそれなりにあるので争う必要がないからです。

体の大きいオスやケンカの強いオスはいます。でも、だからと言って、すべて支配しているわけではないわけです。

個々が優先されつつ、全体の流れは自然と調和が取れる組織になっているようです。

ニンゲンには、さらに会話というコミュニケーション手段があります。家庭という最小の組織が円滑にいくのは、ピラミッド型ではなく“フラット型”がいいと思います。

■我が家の金銭感覚を養おう

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Image by Nattanan Kanchanaprat from Pixabay

最後に家庭に持ち込んではいけないものを挙げると、”金銭感覚”ですね。

リーダークラスになると会社で扱う金額が、数百万、数千万・・・、ときには数億円の単位になります。

そうなると、100円、1000円単位で節約するのが、馬鹿馬鹿しく思えてきます。

節約は、ストレスの要因にもなるようです。

では、どんな考え方が大切かというと・・・。

会社のお金と、給与は別モノです。紐付けしない

会社のお金と、自分の給与は別ものであるという意識は重要ですね。

私の場合、会社から貰った給与は、すべて妻に渡すようにしています。

「こんなに儲けて会社に貢献しているのに、給与はこれしか貰えないなんて・・」といった不必要な比較もなくなり愚痴も減ります。

会社での金銭感覚以外にも、お金持ちの金銭感を羨んだりしてもいいことはないですね。

“家庭独自の金銭感覚”を持つことが大切だと思います。

■最後にまとめ

今回は、職場から家庭に持ち込んではいけもの3選を挙げましたが、最後に大切な心得を書きたいと思います。

ボールペン1本、付箋1枚も、職場から家庭に持ち込んではいけない

これは、「THE RULES OF WORK できる人の仕事のしかた」(リチャード・テンプラー著、ディスカヴァー発行)に書かれていた言葉です。

最初は些細なことが、徐々にルーズになり、大きな過ちにつながります。

仕事でもプライベートでも、大切な心得だと思います。

今回は以上です。ありがとうございました。


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