ナヲ子のロングバケーション 第1話
あっという間に1年が経ちましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。わたくしナヲ子は、なんと、ついに、約4年ぶりの社会復帰で、仕事を始めました!
トレードマークの無職を捨てようやく穴蔵から這い出てきましたが、いや~、社会人って眩しい!仕事してるって響きすげーカッコいい!!と実感している今日この頃です。
このまま一生ボーっと無職でフラフラ生活していくと思っていた私が、なぜ急に働くことになったのか。いま会社辞めようか迷っている人、働き過ぎて心身の不調を感じている人、無職生活に不安を抱いている方に少しでも参考になればと思い私のこれまでの経緯をお話ししますね。
モーレツ社員は勇気のしるし24時間戦えますか
若い方は知らないと思いますが、私と同世代の方なら一度は口ずさんだことのあるあの歌!そう、私のサラリーマン生活はほぼリゲインでした。
さすがにアタッシュケースで世界を股にかけるようなカッコいい事はできませんが、30代前半までは出張で全国を飛び回り、その後転職してからは営業職として目バッキバキで朝から晩まで働いてました。
周りからはきちんとした真っ当な社会人で、人当たりが良く、コミュ力高めの仕事大好き人間と思われていましたが、全っ然!全くもってそのような事実はございません。
私はせっかちで短気ですし、そのくせ時間にルーズで、人に興味関心も薄い(なんか嫌だわ~)。組織に属することも向いてないですし、そもそも大勢は苦手だし、うるさいのも嫌いなので、出来ることなら毎日一人で静かに過ごしたい願望があります。そして40もとうに過ぎているのに未だ反抗期が終わらない、結構な社会不適合者、だいぶやべー奴だと思います。
そんなあたいがよ?(急にどーした)
社会に馴染むために、いい人の皮をかぶって働いていたわけよ。
実際仕事は営業職だったので数字に追われる毎日でしたが、何より会社が好きでしたし、よい仲間に恵まれていたので頑張れました。(戻ってきた)
なんて綺麗事を言いましたが、今振り返ると私、頑張りすぎていた気がします。愚痴はこぼさず、争いを好まず、社内の輪を大事にするいつも笑顔のムードメーカー。そんないい奴なのに、ノルマはきっちりこなす優良社員。もうね、模範囚ですよ。
そんな模範囚でいるために、自分が削られていく感覚を常に感じていました。業界自体がブラックだったのもありますが、サービス残業に無料奉仕の休日出社は当たり前。
家に帰ってから翌日出社するまで10時間を切ることも多く、通勤に往復3時間、メイク落として夜ごはん食べてお風呂入って寝る準備するのに1.5時間、朝ごはん食べて準備するのに1時間、ということは今日の睡眠時間5時間きるのか…なんてことを考えながら家路に着く毎日。
巷で話題のBMI(※ビックモーター指数)も、かなりな高数値をたたき出していたと思います。除草剤は撒きませんが、むかつく客の敷地に雑草の種ばらまいてやる~っ!と思ったことも数え切れません。
それでも踏ん張っていた私があっさり会社を辞めたのは「会社が吸収合併されて別会社になってしまい、社風に馴染めずフェードアウト」が一番の原因でした。ちなみに転職したきっかけが二度とも同じ理由なので、私が在籍すると会社は吸収合併されちゃう説の検証も必要かもしれません(汗)。
ちなみに辞める時は全くもって無計画。次の就職先も決めずに辞めたため、上司からは相当心配されましたが、今考えると本当に無鉄砲ですよね。
自分なりに一生懸命働いていたつもりですが、いざ自分に何ができるのか?と振り返ると特にこれといった専門性もないですし、あくまでその会社で通用するだけのスキルなんですよね。
ですから転職はできるにしても、待遇面で今より上を目指すのって正直きびちそう・・・と二の足を踏んで、嫌な環境で頑張っている上司や同僚をこれまでも沢山見てきました。
でも私は耐えられなかった・・・。政略結婚で好きでもない人と無理やり結婚させられて、耐えきれず身一つで家出する妻のような状態です。結局無理は続かないのです。そしてここから私の長い長い無職生活が幕を明けたのです。
これが燃え尽き症候群か!
仕事を辞めた翌朝、目覚めた瞬間のあの不思議な感覚を今も鮮明に覚えています。私は今、社会のどこにも属していない、何者でもない状態なんだ・・・
子供の頃から必ず社会の何かしらに属していた私。〇〇幼稚園から始まり、大学卒業まではどこどこの学生。就職してからは〇〇会社の自分でしたから、無職というふわふわした自分の存在に対する心もとない不安と、やっと解放されたという安堵が入り混じった不思議な気分で迎えた朝でした。
そして習慣というのは恐ろしいもので、長年沁みついた規則正しいサラリーマン生活からなかなか抜け出せないのです。(別にいいじゃんという気もしますが)朝は7時には目覚め、本日のやる事リストを書込み、ルーチンワーク(散歩・雑草抜き・日記・ネットサーフィンなどたいした内容じゃないです)をこなす。
最初の数か月は、みんな働いているのに私だけ真昼間っからぷらぷらしてるなんて人として終わっているな・・・という罪悪感がありました。しかしそんな感覚もすぐに慣れます。(怖いよね)
気が付けば平日昼間の娯楽施設なんて高齢者と私しかいないじゃん!という状態ですがいつしか全く気にならなくなり、毎日一人でほとんどしゃべらない&生産性のない無意味な時間の使い方をしていました。
人から見たら毎日何やってんの?さすがに暇すぎない??と聞かれますが、不思議なことにどんなに休んでも決してやる気は出ないのです。何もしたくない。働きたくもない!そして誰にも会いたくない!!
私の友人は社交的な人が多く、日頃から活発で精力的に動き回るタイプで、結構な頻度で食事に誘われます。みんな美味しいお食事とおしゃべりが大好きなんですね。私も嫌いじゃないんですが、ぶっちゃけたまにでいいんです。
忙しいときは仕事を理由に適当に断っていたのですが、突然無職になった私に色んな意味でみんな興味津々で、暇してるだろうとさらに頻繁にお声が掛かるように・・・。これがなかなか苦痛でしてね。
まず、食事代が高いっす。毎回パーティーかっ!とツッコみたくなるハイクオリティの素敵なお店で、無職の自分がバンバン行ける店じゃないんすよ。自分金無いんでさーせん‼と断っても、んじゃホームパーティーでとか公園でピクニックでもと手を変え品を変え、集いたがる貴婦人たち。
お願いだから自分のことは放っておいておくんなましと訴えるも、言えば言うほど余計な心配をされて元気を出させようとしてくる。私の人生について真剣に考えてくれる。ありがたいんですけどね。贅沢な悩みなのは分かっているんですけど、自分は十分元気っす!ただ一人になりたいだけっす!!
でもよく考えるとこの極端に人を避けてしまう症状も含めて燃え尽き症候群だったのかなと思います。ハードに追い込んで働き過ぎると、短期間なら耐えられますが、数年間続くと勤続疲労が溜まって心と体のバランスが壊れてしまうんでしょうね。
そんなこんなで私は引きこもりがちになり、活動量を限りなくゼロに下げていきますが、何もしなくても人って生きてるだけでお金かかるんですよね。もうビックリモーター!!生活費に加えて、税金、保険料とどんどんお金が減っていくんです。
そんな中、働きたくない私が日銭を稼ぐために思いついたのが「メルカリ」でした。暇だし部屋も整理したいからいっちょやってみるか!
自分でお金稼ぐって楽しい
誰よりも面倒臭がりで腰が重い私ですが、それまでも友人からは「絶対向いてるからやってみなよ」と勧められていたメルカリ。
これがまぁ始めて見ると意外と楽しい。自分が使わないもの、いらないものを他の誰かがお金を出して買ってくれる不思議!なんとまぁすごい仕組みを作ったんだ、メルカリさんよぉ!!
私はとにかく時間だけはあったので、家中の不用品を手あたり次第出品しました。その数、500点以上。主に書籍類が多いですが、こんなものまで売れるんかいという微妙なものまでどんどん出品。どんどこ売れていきます。あ~忙しいっ!
午前中は撮影と出品、午後は梱包・発送作業、夜は価格調査など、毎日がメルカリ時間。儲けるという感覚よりも、いらないものを有料で引き取ってもらえるという感覚だったので、本当に得した気分で楽しかったです。
そして、このメルカリが私にとって「給料以外でお金をゲットした初めての体験」だったのです。自分でお金を稼げるってゴイスーと感動しました。この高揚感から、ふと「自分でお金稼ぐ方法って他にもあるんじゃない?」という興味に目覚めます。
これが後に始める私の副業に繋がっていくのですが、長くなったので続きはまた次回。本日もここまでお付き合いいただきありがとうございました。普段は恋愛&婚活ネタを中心に連載しておりますので、よろしければスキ&フォローもお待ちしております!
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