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聞いてよ!メタル先輩!ー新卒2年目が1年間を振り返る(第2回)


こんにちは、デルタです。
2019年入社の新卒2年目で、ナビタイムジャパンの研究開発部門でアルゴリズム開発エンジニアをしています。

今回は同期4人とファシリテータとして大先輩をお招きし、感情曲線をもとに座談会形式でこの一年を振り返ってみました。
この様子を全4回に渡ってお届けします!

この記事は第2回目の記事です。(1回目はこちら

登場人物

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デルタ(今回の主役)
交通情報開発チームで、道路交通情報の提供や、渋滞予測の精度改善を行っています。大学では土木工学を専攻していたはずなのに、いつのまにか石垣島に行ってサンゴ礁の研究をしていました。プログラミングは未経験でした。

わらじかつどん
メタルさんの下、経路探索ロジックや経路探索ネットワークの開発に取り組んでいます。大学院では画像処理の研究室に所属し、目隠ししながらスマホを振っていました

5D
乗換検索エンジンの開発チームで、主に乗換検索の経路品質改善や、列車等の混雑予測を行っています。大学院では、破壊力学の研究室に所属し、たくさんの粒々を並べては崩す実験をひたすらやっていました。
プログラミングは軽く触ったことがある程度でした。

ニワトリさん
地図開発チームで、Android・iOSアプリ,、Webブラウザ向けの地図フレームワークを開発しています。情報系の学部出身なのでプログラミングは講義や研究で経験済みです。目力でスマホを操作する研究をしていました。

メタルは全てを解決する(メタル先輩)
2009年6月入社の中途12年目です。
得意技は経路探索、アジャイル開発、ヘビーメタル。
OpenMPと戯れたりコアロジックのリファクタリングしたり、最近はもっぱら研究開発のディレクションをしたりしています。大学院では音響システムの研究室に所属し、無響室で超音波を出し続けていました。

連載第2回目は、デルタの1年目について振り返っていきます。

デルタの1年目

2年目note質問内容の検討 (6)

▲デルタ1年目の感情曲線

4月 ~ 6月 (新卒研修)
・入社直後は、社会人としてやっていけるどうか不安になる
・研修でプログラミングや開発について、勉強することが楽しかった
7月 ~ 9月(配属)
・周りに支えてもらいながら初めての業務
・社内の勉強会やイベントに積極的に参加
10月 ~ 12月(迷走期)
・周囲に助けを求めるのが下手すぎて、一人で永遠に悩んでいた時期
・自分で勉強会を立ち上げる
1月 ~ 3月(悟りを得る)
・自分がうまくヘルプを出せていないことに気がつきはじめる
・チームで開発する意識が出てくる


マイナスからのスタート

2年目note質問内容の検討 (5)

メタル先輩:デルタさんいきなりマイナスからのスタート。

デルタ: 私、起床がすごく苦手なので社会人として大丈夫かなっていうのが本当に不安でしたね。

一同:(笑)

デルタ:あとやっぱり情報系出身の同期が多いので、未経験だけどついていけるかな…と不安でした。でも、研修がはじまると純粋に学ぶことを楽しめました。わたしがのんびりしてるからというのもあるんですけど、そもそも未経験だったのでそんなに人と比べることもないかなと思って。


迷走期

2年目note質問内容の検討 (7)

メタル先輩:10月から12月がすごい。

デルタ:迷走期に入っていました。配属直後はメンバーのフォローもかなり手厚い時期だったので、支えてもらいながら楽しくやってました。でも、このあたりになるとやっぱり自分でやることとか増えてきて。そうすると私が結構――OJTにも指摘されていたんですけど、助けを求めないタイプでして。

メタル先輩:そうなんですか…。

デルタ:任されたことを自分一人でやらなきゃ!という謎の固い意志があって。例えば実装する時に困ったところがあっても相談せずに、自力で考えて力業で解決しちゃったりしていて、最後にレビューもらって結局めちゃくちゃ手戻りが発生したりとか。手戻りならまだいいんですが、実際に障害出しちゃったこともありました。


あるあるな悩み

メタル先輩:助けを求められないってあるあるっていうか、新人だけじゃなくて中途でも結構よくありますね。ここデルタさんはどう突破していきましたか。

デルタ:そうですね……OJTからの指摘が一番強力な突破口でしたね。「もっと助けを求めてほしい」みたいな。

メタル先輩:すごくいい話だね。

デルタ:一緒に案件をこなす時も、私が助けを求めないので結構深掘りしていろいろ聞いてくれるんですよね。

OJTはいつもすごく細かく聞いてくれるな~と思っていたら「デルタさんはあんまり助けを求めないから、こちらからいろいろ聞いてるので…」みたいな話をしていただいて…。それで自分から助けを求めることを意識するようになりました。これは余計な仕事を増やしているぞ…と思ったので。

メタル先輩:それすごくいい話ですね。そういう課題があって、周囲からの助けで壁を壊せたっていう。OJTはいい仕事しましたね!

デルタ:OJTには技術面でも、そういう面でもめちゃめちゃ助けられました。

メタルさん:9月から12月はずいぶん辛かったのに、1月からはぐっと上がってますね。

2年目note質問内容の検討 (8)

デルタ:なんででしょう。チームへの信頼感もあがってきたのはあるかなと思います。私がなかなか心を開かないタイプなので(笑)
正直12月下旬まではまだチームのことを警戒してました。

一同:(笑)

デルタ:自分の性格の問題なんですけどね。でも1月あたりから心から信頼できるようになってきました。


研究開発の辛さ

メタル先輩:5Dくん、デルタさんの1年を振り返ってみてどうですか。

5D:そうですね。2人(わらじかつどん、デルタ)とは、結構デスクが近いんですけど、こんないろいろあったなんて正直全然知りませんでした…。

メタル先輩:9月から大変だったみたいだよね。

5D:そうですよね。感情曲線の上の方の姿しか見てなかったので、下の部分が…。

メタル先輩:闇デルタさんの部分ね。結構、研究開発として難しいことにチャレンジしてましたよね。

デルタ:そうですね。7月からがっつり研究開発やっていました。研究開発は成果が出ないときは本当につらいですね。

5D:研究開発は成果が出ないと本当につらいなっていうのは私も思いますね。何が正解かわからなくてどんどん落ち込んでしまうので、研究開発をメインでやってる中で、それをやって乗り越えたのかがすごく気になりますね。

メタル先輩:だいたいソフトウェア作りなんて不確実性の塊だから……。今言ってくれたキーワードみたいに正解がないところで我々はなんとか正解を目指してがんばってるし、こういうことってよくあるんですよね。そこをいかに突破してくかっていうのは結構1~2年目だと重要なキーワードかもしれないですね。

デルタ:やっぱり企業での研究開発って研究の先にユーザがいると思うので……ユーザにとって「良い」ものとは何かって定義が難しいじゃないですか。そういった不確実性と限られたリソースの中でどうやって進んでいくかが企業での研究開発の難しいところでもあるし、面白いところでもあるなと思います。この辺は1年目の時から最近までずっと悩んでますね。

メタル先輩:私は未だに悩んでいます(笑)
むしろ「これが絶対の正解だ」と盲信せず、常に前提を疑いながら本質を追い求める姿勢が研究開発には大切です。


自分で立ち上げた勉強会

わらじかつどん:辛いときにどう対処してたんですか。

デルタ:迷走期(9月~12月)ですか?この時期は……うーん、あんまり対処できてないですね。本当に対処できたのは1月くらいからなので。

この辺でときどき上がっているのは自分で勉強会を立ち上げていたりして、そういった業務からちょっと離れたところでモチベーションが上がってた感じですね。所属部署関係なく気軽に話したいことを喋ったり知見を共有するような勉強会なんですが、そこでいろんな人と出会ったり、コミュニケーションとったりすることができて、それがすごくいいモチベーションになりました。

わらじ:息抜きができてたみたいな。

デルタ:そうですね。対処できて気持ちが上がっているわけではないですね。

ニワトリさん:デルタさんが勉強会を最初は同期が集まる形で作ってくれて、今では全社に展開してますが、勉強会作るって結構ハードル高いですよね。1・2年目の人がやるのは珍しいんじゃないかなと思うんですけど、どういうモチベーションでこういう勉強会作ろうとなったんですか。

デルタ:同期だけの勉強会を作ったのが配属されてからすぐでした。この時は本当にハイテンションだったので、勢いで作っちゃった感じですね……。

一同:(笑)

ニワトリさん:技術が好きだからっていうのも?

デルタ:そうですね。社内にふらっと気軽に参加ができるような、なんでも話せるLTが欲しいなっていうのがあって、勢いもあったから実際に作っちゃったみたいな。

メタル先輩:立ち上げたこと自体もすごいし、そこにコミットしてくれる人たちを巻き込んでるじゃないですか。他の勉強会では、発表してくれる人が忙しくてリスケしちゃう等で、すごく悩んでる中、やる気がある人たちが集まってきて、そういう人たちを集めて軌道にのせてるっていうのは本当にすごいことだと。

デルタ:本当に協力してくださっている皆さんのおかげですね。本当にありがたい。登壇していただいている方にも協力してもらったりしてるし、運営メンバーにもたくさん手伝ってもらってるし。

メタル先輩:それに自分で作った勉強会に、辛い時期には自分が支えられていたなんて、とてもいい話ですね。

わらじかつどん:学生のころから、何かを立ち上げる等主体的にやっていたんですか?

デルタ:いや、全然もう。学生の頃は日陰で生きていたので…でも環境がいいからこそできたっていうのは絶対あると思います。

わらじかつどん:エンジニアばっかりだからできたっていう感じですか?

デルタ:それもあるし、やったらみんな協力してくれるだろうなっていう雰囲気を感じるので。

メタル先輩:心理的安全性があるという。

デルタ:そうですね。そのおかげで踏み込めました。

総括して…

メタル先輩:デルタさんがチームのことすごい好きだっていうのは伝わってきました。

デルタ:いや、大好きですね。半年かけて好きになったので。(笑)

一同:(笑)

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第2回はデルタの1年を振り返ってみました!
第3回はニワトリさんです。お楽しみに。