ドイツ　心配事があっても、やる気が出なくてもお茶を飲めば、大丈夫

4月のドイツは本当に不思議な天気が続く。
30度近い夏のような日もあれば、翌週には10度くらいに下がり、冬の風が戻ってくる。
夏仕様に変えたクローゼットからまた冬の服を引っ張り出してこないといけない。
グレーな空を見上げて雨が降るかと思えば、雲の切れ間から青空が顔を出し、それまでの曇り空が嘘だったかのように晴天になる。
晴れているかと思えば、突然、シャワーのような雨が降る。
今日は、霰だって降っていた。


4月は、「April Wetter」と言って、ドイツでは、4月の天気は好きなことをしていい、みたいな言い方もあるそう。

お天気が変われば、わたしの気分も変わるように、やる気に満ち溢れて、なんでもできるような気分の時もあれば、しっかり寝たはずなのに、目が重くて、眠い気がして、なんだかやる気が出ない日もある。

ドイツで暮らし始めてから、そんなやる気の出ない自分にも優しくできるようになった自分を褒めてあげたい。
日本にいた頃は、何もしていない時間を過ごしていると悪いことをしているような気がしていた。

ドイツでは、風邪のひき始めや、体調が優れないとき、お茶を飲んで治そうとする傾向がある。
薬にすぐ頼るのではなく、自分自身の治癒力やお茶という自然療法的なやり方をまずは試みるのだ。

ドイツ人がお茶を飲んで、身体と心を休めるようにわたしもドイツで暮らし始めてから、やる気の出ない自分に優しく向き合う術を見つけた。

1. お気に入りリストを作成する

何もやる気が出ない、そんなときにわたしがすることの一つ目は、amazonのお気に入りリストに読んでみたい本を追加していくこと。

読みたい本はたくさんある。
インスタグラムで見かけた本や自分のお気に入りの著者のまだ読んでいない本などをお気に入りリスト（お買い物リスト）に追加する。
購入するのとは違い、リストに追加するだけなので、ラクにできる。

また、やる気が出た時に、本を読みたいと思った時に、そのリストの中から、その時の自分が一番、興味があるものを選んで、読み始めればいい。

このお気に入りリスト（お買い物リスト）の作成が楽しかったりする。
（リストに追加している間に、やる気が出て、本を読み始めていたりもする:)　）

2. Duolingoに没頭する

Duolingoという語学学習アプリをご存知だろうか。

わたしはドイツ語学習にこのアプリを利用している。すでに、893日目だ。
やる気が出ない、でも昼寝をしたいわけでもない、そんな時に、このアプリを開くと、いつのまにか、時間が経っている。
スマホを触っている時間にはなるが、一応、ドイツ語学習をしているので勉強にもなる。

文法の教科書を開く気になれないときでも、ドイツ語の勉強ができるので意外におすすめのアプリ。

単語リストを集中力もなく、ただひたすら眺めて勉強した気になっているよりも、Duolingoをする方が効果的だとも思う。

3. とりあえず身体を動かす

もし、家にいるなら、とりあえずトイレ掃除を始めてみる。そのまま、バスルームの掃除をして、掃除機をかけて、洗濯を回してもいい。
掃除をすると、なんだか頭も心もスッキリする。
身体を動かすので、じーっとソファに座っているのではなく、余計なことも考えなくてすむ。
しかも、掃除が終われば、家は綺麗になっているので気分も良くなる。

4. 自分の好きなコーヒーを淹れる

わたしはコーヒーを飲むのが大好きだ。彼もバリスタ＆ロースターなので、家には幸いにも美味しいコーヒーを飲むための道具が揃っている。

自分の好きな豆を挽いて、フィルターをセットして、コーヒーを淹れる。
部屋にコーヒーの香りが漂う。
ソファでゆっくり飲んでもいいし、バルコニーで陽を浴びながら飲んでもいい。
ああ、美味しいコーヒーって最高。

5. やりたいこと/やるべきことをとりあえずメモに殴り書きする

メモをとるのが大好きなわたしは、無印良品のメモパッドにとりあえず思いついたことを殴り書きする。
綺麗な字でなくてもいい。思ったことをそのまま書き出す。
メモ程度でなく、もっと書くことが出てきたらそのままノートを取り出して、書き出すこともある。
だれに見せるわけでもない、自分のためだけのメモ。

どんなにいいアイデアも、メモをしないと人は結構、簡単に忘れて、思い出せなくなってしまう。
そのときすぐに手にかかれないことでも、思ったことをとりあえず書くのは、やってみるとなんだか気持ちいいし、後から役に立ったりもする。

以上が、最近のわたしの「やる気の出ない日（とき）」の過ごし方だ。

誰にだって、「なんだかやる気の出ない日」という１日があると思う。
それでもいい。

そんな日は、雨が降っているのを窓越しに眺めながら、お茶でも飲んで、ゆっくりしよう。