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Okjaを見て、未来について考えた

今回はドイツについての話ではありません。それでもnoteに書こうと思ったのは、わたしと同じ衝撃を受ける人がいるかもしれないと思ったから

わたしが鑑賞した映画の話、そこから感じた地球と生き物についてのこと、わたし自身の意識の変化について。
「わたし」に興味がない人でも、自分が食べている食事のこと自分が住んでいる地球のことこれからの未来のこと、と思って少しでも多くの人に読んでもらえるといいな。
映画作品についての考察でもないし、わたしの考えを押し付けるつもりもないけれど、「知る」ことから全ては始まると思っています


「Okja」という映画を知ってますか?

ことの始まりは、一つの映画との出会いとその映画をみて号泣したことから。

「Okja」という映画をご存知でしょうか?

2017年に公開された韓国・アメリカ合作の映画。Netflixで見ることができます。
あえて、あらすじについてはここでは省きますが、この時点でこの作品に興味を持ってくれた方はぜひ映画の予告を見てみてください。
予告を見るだけでなく、ぜひそのまま作品を見て欲しいのですが、心の準備をしてから見ることをおすすめします。
可愛らしい名前からは想像できないシーンもありますので、お子様と見る時には注意してください。


この映画について、名前だけは何年前からか知っていました。当時、映画賞などで話題だったのか、何かの映画アプリで目にしたのかは覚えていません。それでも”衝撃的な映画”というイメージで自分の記憶の中にありました。
その映画をついに見ることに。


※これ以降の文章については、映画の内容についても触れているので作品を見てから読んでいただく方がわたしの言いたいことが入ってきやすいと思います。


涙が止まらない理由

映画を見ていただくとわかるのですが、これは映画の中でのフィクションではなく、まさにわたしたちが生活している現実世界で起きていることなのです。

映画のクライマックスのシーン。
MijaがOkjaを屠殺場で救い出そうとするシーン。
もうどこのシーンから涙が溢れ始めたのかは覚えていません。
ただ涙が止まらなくなりました。

そのシーンがただ悲しいわけではなく、実際に”これ”は世界で今も起きていて、自分が涙を流すだけでは変えることのできない現実なんだと知っていること、それを変えるためには自分はあまりに無力なんだと知っている自分にも涙を流していました。

MijaはOkjaを救えたけど、そこにはOkja以外にも何万頭もの"Okja"がいて、彼らはただ最期を待つしかない。


この映画を見る前にも、世界で起きていることは知っている”つもり”でした。
わたしはベジタリアンでもないし、ヴィーガンでもない。
ベジタリアンやヴィーガンの人たちを見れば、クールだなと思っても、肉を食べる人たちを悪だと思ったことはありません。

わたし自身、肉を食べるのは月1回とかでも平気だし、なんなら肉を食べたい!っていう気持ちになる方があまりないかなくらいに思っていました。

この映画を見て、涙を流したからって、じゃあ今からわたしはベジタリアン、ヴィーガンになります、というわけでもない。
その矛盾した自分の気持ちにもフラストレーションを感じました。


結局、人間だけは地球上では悪なのかもしれない

映画の作品内で”悪”とされる食品会社のトップは、地球上の人口が増え、食糧危機を救うためにOkjaを開発します。
実際に人口爆発や食糧危機は現実世界でも起きています。


わたしは小さい頃から、父や母といろんなことについて話し合うのが好きな子供でした。
議論が白熱すると、母にはめんどくさがられ、父とはさらに白熱していき、答えが出ないということが何度かありました(笑)
その中でも何度か話題に上がったのが、「動物を食べる」ということについて。


何年か前にこれも話題になったのが、日本にはイルカを食べる人がいるということ。(日本だけに限らず、世界中、食事の地域性があると思います。)
わたし自身、イルカを食べる人を軽蔑とか差別とかする気持ちはないけれど、なんで食べるんだろう、とはいまでも思います。

そこで、父と話し合っていたのが、イルカは食べたらかわいそう(食べたらだめ)なのに、ニワトリやぶた、うしはかわいそうじゃないのか?ということ。


子供の頃からいままでずっと、いまだにその答えは見つけられていません


イルカを食べる日本人を見た世界の人たちが彼らを非難する映像は見たけど、じゃあ彼らは全員、ベジタリアンやヴィーガンなのか?という疑問も浮かんだことがあります。


イルカは知能が高いから、イルカは家畜ではないから、と生き物に勝手に順位をつけているのも人間だしこの動物は食べてもいい、この動物は食べたら非人道的だ、とカテゴライズしているのも結局は人間だけ

芸能人がSNSでも発信をすることが多くなった「動物愛護」や「動物保護」というフレーズ。日本でも耳にすることが多くなったかもしれないけれど対象とされるのは未だに犬や猫が多いように思う。
そこに家畜とされるニワトリやぶた、うしなどの環境改善、彼らについての意識はまだまだ優先順位が低いように感じる。


結局、人間だけがこの地球上では悪なのかもしれません。


自分はどうしたいのか

Okjaは映画だし、キャラクターが構成されて、ストーリーが作られて、その映画を観た人が感情移入できるように、と作られたのかもしれない。
でも、やっぱりどう考えても、それは現実に起こっていて、いまでも多くの命が人間の消費のために失われているということが今も頭から離れません。

そんな思いや憤りを抱えて、自分はどう生きていきたいのか。
すでに言ったように、さあ今からわたしはベジタリアンになります、とは言えません。
これから1匹でも多くの動物を保護して、自分で飼育していきます、とも言えません。

自分はどうしたいのか。
自分にはなにができるのか。

お肉は毎日食べる必要はないから、自炊する時には野菜中心にしよう。

レストランで働いていて、まかないで出てくる食事。すでに失われた命を無駄にすることなく、残さずいただこう。

もっと知ろう。

知ったら、できること、アイデアが出てくるかもしれない。

正直、未だにどうすることが正解なのかわかりません。
わたし一人が肉を食べることをやめたって、世界は突然、変わることはない。
わたしが今日から肉を食べることをやめたって、今日、屠殺場に連れて行かれた動物たちの運命が変わることはきっと、ない。

でも、わたしが発信したこのnoteが一人でも多くの人に届いて、
わたし+(プラス)多くの人が、肉を食べることについての考えを少しでも考えてくれたり、話題にしてくれたら、いつか、何かが変わるかもしれない。


映画の中に出てくるジェイクギレンホールが演じる動物博士が
Okjaを実験台にして、涙を流しながら、

I love animals. と言うシーン。

わたしも彼と同じで、涙を流し、動物が大好き、と言いながら
どうすることが正解なのかわからず、もがく一人なのかもしれない。






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