写真展をやってみよう!第7回「開催日程決定と写真セレクト(改)」編
こんにちは。
写真展の企画から開催まで共有しようと作ったこのnoteも
コロナ禍で開催を断念し、約1年放置してました。
が!この度、
感染対策を講じながら開催することに致しました!
ででーん!
日程は、5月の14(金)15(土)・16(日)です!
というわけで、このnoteも再開しますよ!
初めましての方に、改めて写真展のコンセプトを説明しますと
「広島市内の公共交通機関全133駅の周辺で撮影した写真」
を展示します!
詳しくはこちら。
今回の展示で伝えたいことと裏テーマ:
1.コロナ禍で気軽な移動が難しい今、身近な場所や日常風景に潜む面白さや美しさを写真で伝えたい
2.SNS映えするロケーションや被写体でなくとも楽しく撮影できることを伝えたい
3.写真を初めて6年間の記録を並べることによって、作風の変化や成長を客観視したい
という主旨の写真展でございます!
実は、昨年の3月時点で展示する作品をすべて決めていました。
一旦延期を決めて一年間じっくり考える余裕が出来たので、セレクトし直すことにしました。
なお、前回の写真セレクト方法に関しては記事にしていますのでご覧くださいね。
https://note.com/nauchi1985/n/n65fc51b2c069
さて今回は、展示作品の再選考にあたって方針を明確にしましたのでそれについて書きます。
「せっかく写真展をするからには自分が気に入っている、思い入れのある写真を並べたい…」
ところですが、主観が入り過ぎると、壁に並べた際にメリハリ無く見えてしまったり、バランスが偏ったり、伝えたいテーマがぼやけてしまうのでは・・・という危惧があります。
それを避けるために3つの視点と考え方で選びました。
一つ目は、「写真を構成する要素で分類してみる。」
です。
これはどういうことかというと、自分の撮ってる写真を分析して分類してみることです。では、作例も交えて具体的に説明しますね。
【写真を構成する要素】
<横写真/縦写真>
横
縦
<カラー/モノクロ>
カラー
モノクロ
<静と動>
静かな写真
動きのある写真
<有機物/無機物>
有機物(植物)
無機物(建物)
<昼と夜>
昼
夜
<季節感>
春
秋
<寄り/引き>
寄り
引き
<ローアングル/ハイアングル>
ローアングル
ハイアングル
<直線/曲線>
直線的
曲線的
<光/影>
光
影
<晴れ/雨>
晴れ
雨
<情報量多い/少ない>
情報量多い(余白が少ない)
情報量少ない(余白が多い)
<ボケとパンフォーカス>
前ボケ
パンフォーカス
<都市/郊外>
都市
郊外
ざっと、こんな感じで分類。
各要素が被らないようにバランスを見ながら選びました。
では、もう一つの視点について。
それは「場所の記名性でレイヤー分けする」
です。
…なんのこっちゃ分からないですよね。笑
というのも、今回の展示のコンセプトって
「写真に写っている場所をどこまで特定できるか?」っていう点が重要になってくるなと思ったんです。
言い方を変えると写真が持つ客観性をグラデーションで分けて考えてみるというか。
具体的に説明すると
1.「誰がどう見ても知ってるアイコニックな場所で撮影した写真」
誰がどう見ても世界遺産
2.「地元の人が見たら分かるであろう場所で撮影した写真」
分かるよね?
3.「近所の人が見たら"あそこかな?"と推測できる場所で撮影した写真」
たぶん近所の人なら馴染みある光景
4.「撮影した本人でないと判別が付かないであろう主観的な視点で撮影した写真」
どこで撮影したか自分でも一瞬思い出せなかった。笑
以上、4つの階層に分けて考えれば、バランスが取れるかなと考えたんです。
最後はアクセントとして「失敗写真をあえて混ぜる」こともしました。
ここでいう失敗写真とは
「ピントが外れた写真」
「露出が極端にオーバー(もしくはアンダー)な写真」
「光漏れ(ライトリーク)が入った写真」
などを忍ばせることで、展示に多様性と奥行きが出るかなと考えたんですね。
こういう写真は「エモい」ので好きなんだけど、なにを伝えたいの?ってなることが多い気がしまして。なのでアクセント程度に留めております。
上記3点の考え方を用いることによって、とにかくバランスを重視したセレクトを意識しました。
「バランスを意識するあまり、一貫性がなく散漫な印象を持たれてしまうかな・・・」
「なんとか統一感の担保ができないかな・・・」と考えた結果、
「デジタルカメラやiPhoneで撮影した写真はバッサリ切ることにしました。」
(フィルムカメラを持ち歩いてない日もあったので、デジタルも数点入れてますが)
展示作品は、たくさんのカメラとフィルムを使いました。現像してもらったラボも全国各地様々です。
よって、同じ雰囲気は出せません。でも、それでいいと思っています。
現像ソフトやアプリでプリセットをかませて、色調の統一などもできるのですが、ラボの仕上がりを尊重したいという思いもあり、すべて撮って出しです。
さすがにゴミが入り込んでるデータはフォトショップで消してますけどね。
実際にセレクトしてる風景はこんな感じ。
上記の方法論を頭の片隅に入れながら、時には直感に従いつつセレクトしていきます。
やっぱりモニター画面だけで判断するのではなく、一旦紙で出力すると全体像を掴みやすいですね。
350点の候補から133点に絞りました!
1駅ごとに1枚ずつの計算です。
この布陣で展示に臨もうと思います!
写真の専門教育を受けたこともワークショップなどに参加したことも、ほぼほぼないので、手探りですが。
自分なりに考えたこの方法論が正しいのかどうか…
現地へ確かめに来てくださいね。笑
展示の告知情報は、インスタとTwitterで定期的に流していきますので、フォロー宜しくです!
それでは、また!
いただいたサポートはフィルム購入と現像に使用させていただきます!