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ごはんができたよ

自炊。

ひとり暮らしが長いので、
いままでもそれなりに料理はしてきた。
レシピ通りつくるのがとても苦手なので、
(手順と材料が覚えられない)
基本は適当。
メニューのレパートリーも少ない。
同棲してた頃、麻婆豆腐つくって と言われて
必死に覚えたけれど、
新たに覚えられたのはそれくらいじゃないだろうか。
レシピを見ながらつくった料理が、
その後、食卓にのぼることはそうそうない。
なので食べたいと思わない。

2度とつくれない、
幻のオリジナル料理なんか
誰しもひとつやふたつ
持っているのではないかしら。

自分だけが食べるものに
手間暇をかける気持ちになれないから、
お洒落なものとか、映えるものとか、
そういうのはぜんぜん出来なくて
とにかく簡単で、食べたいものさえつくれたら良い。
とっておきの時しか、がんばらない。

スーパーに行って、
これとこれをつくるためには
これが必要だからこれを買って、
余ったこれであれが出来るから
次のごはんはこれにしよう。
あっ、今日これ安い!
じゃあ、あれの次はこれつくるか。
という感じで、
冷蔵庫内の時間割を組み立てる。
けど、ものの見事に気分や予定で
計画は崩れ落ちるので、
腐りかけのこいつは焼けば何とかなる。
と、自炊最後の戦地
野菜炒めなどに送り込まれることとなる。

ひとりぶんのごはんをつくるのも非常に苦手で、
(材料の配分がわからない)
カレー、汁ものなら
2・3日食べ続けなければならないし、
麺を茹でたら、その牙城を崩すのに
おなかの中の戦士たちを総動員しなければならない。


ひとりのごはんには慣れているし、
食べている時間がとても好きだから
いつも、何を食べようか
と考えている時間はとても幸せだ。

でも、いま、
家にいることを強いられるような状況で、
ひとり黙々とごはんをつくり、
食べることは、ちょっとだけさみしかった。

ぽちぽちとSNSを見ていたら、
みんなもおうちでごはんをつくっている。
いつもと違うけど、築いて気付けた日常。
今日は不思議とポテサラ率が高い。
なんだか、ひとりじゃないような気がして、
ちょっとだけ元気がでた。


夜はお昼の残りで、ピザトースト。

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