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ハンチバック批判に傷ついている

芥川賞が発表されるまでは『ハンチバック』の悪い評が私の目に入ってくる事は無かった。

私は予想の時に挙げなかったけど、実は大好きな作品で予想外したのにメチャクチャ喜んだ。

ところが芥川賞受賞後に、チラホラとハンチバックの悪い評を目にするようになってきた。

当事者性云々も私からすると、市川さんじゃなくて、市川さんの書いた作品を見て、と思ってしまう。

次回作は障害者目線じゃないものを望む、けど書けるのかな(笑)←みたいな意見もチラホラ目にしてしまって
「市川さんはずっと他の分野書いてたの知らないくせに勝手なこと言うな!」
と私が興奮している。

それより衝撃だったのは、堕胎を望むと書いてあるから気持ち悪くて受け付けなかったとか
障害者だからといって、あそこまで書くのは読むの辛かった等の意見があったのだ。

どんな感想も持つのは自由かもしれない。
けれど私はコンビニ人間を読んで気持ち悪かった系の意見を書いていた人たちを目にして以来のショックを受けた。

自分が好きな作品だから、それを悪く言われると傷ついてしまう。
賞を取れば多くの人が読む機会が増える。
そうなると、純文学を読み慣れていない人も純文学に批判的な人も話題性で読む事があるかもしれない。

そうするとどうしても良い感想だけにとどまるとは限らない。
分かっているのに、それでも多くの人にハンチバックを読んでほしいと思う。
批判的な意見に切りつけられながらも、それでもだ。

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