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首なし騎士はいる!

スリーピー・ホロウ(1999/アメリカ)
監督:ティム・バートン 
出演:ジョニー・デップ クリスティーナ・リッチ 

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1999年現在「ジョニー・デップが嫌い」「興味がない」という女に会ったことがない。これはたまたま私の周りがそうなのではなく、この世の女の98%はジョニーが好きだと私は断言する。

でも、なぜだ。男の好みは普通それぞれ違うだろうに。

そういう私も、ジャック・スパロウ以前からジョニーの大ファンである。へへへ。

実は最初の頃は「エラが張っていてヘンな顔」「ちょっと気持ちが悪い」と思っていたのだが、『フェイク』を見てあまりのかっこ良さに腰がくだけ(この映画でそう思う人は少ないらしいが)、『フロム・ヘル』では共演したヘザー・グラハムに嫉妬するほどの入れ込みよう。

お恥ずかしい。

でもまあ世間が熱くなると私は冷めていくタイプなので、今はそこまでじゃないけど。

で、女はジョニーの①ルックスに陰がある②アウトローぽい③コミカルな面もあるところに惹かれるんだと思うんだよね。

特に重要なのは③。

そう。女は面白い人が好き。二枚目でありながら笑わせてくれる(注:お笑いではない)男なんてマンガの世界にしかいないと思っていたら、ここにいた。ジョニー・デップは、少女マンガの人気キャラクターみたいだ。

そして、そのジョニーのコミカルな才能が最初に発揮されたのが、この映画なのである。

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18世紀にスリーピー・ホロウで起きた連続首切り殺人事件。「首なし騎士のしわざだ」とおののく村人たちの前に、科学捜査をモットーとする敏腕捜査官(ジョニー)がやって来る。

最初のうちは「んなわけないだろ」と村人たちの迷信ぶりをバカにしていた彼が、その亡霊と実際に対面して失神。その後亡霊のナゾを追い、怖い目に遭ってまた失神。とにかく失神が達者なジョニーである。

このダークな世界にひと筋の光をさしているのが、金髪に変身したクリスティーナ・リッチだ。彼女の魅力的なふくよかさときたら。一瞬私も太りたくなったくらいに、この映画の彼女は輝いている。画面も暗めなので、よけいにね。

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個人的には、クリストファー・ウォーケンの登場に拍手喝采。だって、出ているの知らなかったんだもん(こういうのがホントに嬉しい)。今のウォーケンには、こういう人間でない役がピッタリかもしれない。相変わらず、あの透き通った悲しそうな目は健在だ。

ところで、どんな役でも何でもござれのジョニーだが、この映画といい『フロム・ヘル』『フェイク』といい、なぜか捜査官役が多い。でもどれも全くタイプが異なるので(髪型も)、それぞれで十分楽しめるところが同じく刑事役の多いブルース・ウィルスとは違うところ。

そんなこんなで、ティム・バートンのこの作品を私はとっても好きなんだけど、ものすご~く怖いシーンが1ヵ所だけあって、そのシーンがあると思っただけでもう一度見ることに躊躇している。

さて、それはどのシーンでしょう?

 

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