ジレンマ

日常は仕事と介護サポートに追われるようになっていた。

職場では、典型的な「人に厳しく自分に甘い」上司の元、ぼくも他メンバーも士気が下がっていった。理不尽な毎日に「人生ってこんなんだっけ?」と疑問を持つようになった。この理不尽さや酷さは、その環境にいた者しかわからないので具体的にはやめておきます。

後日談だけど、ぼくと他メンバーそれぞれの背中を上司が押してくれたのだと解釈しています。こんな場所にいちゃだめだって。

仕事以外の時間は、父の通院や介護サービスの適用などに奔走していた。変な話だけど、大人になってからで、「両親と過ごす時間」はこのころが一番多くなっていたと思う。父もまだ元気というか、病状が進行する過程だったので、いろいろ大変な思いもあった。今後のことを家族で話し合ったりもした。

毎日最低8時間以上いる職場の環境、有限であることが感じられてしまう父との時間。この対比が、自分の時間の使い方に矛盾を感じてしまう。

自分の持ち時間、仕事だからと言って嫌な人といる時間が一番長くて、大切な家族との時間が限られたものになるっておかしくないか。

ただ、もうひとつの葛藤があって、「島にいきたい」っていう感情と、それが意味するところは「親と離れる」ってことでもあって、このジレンマに悩まされ続けます。

徳之島への恩返しとして「何か」します。例えば、地域活性、教育の普及発展、空き家対策改修などなど、何か役に立ちたいです。