移住・出発の日

2019年5月31日、とうとう徳之島へ移住するための出発。

まずは東京から鹿児島まで飛行機で向かいます。

鹿児島までの飛行機なんて、旅行ならどうってことないけど、「移住」となるともう東京に戻ってこれないんじゃないかという錯覚。とても感傷的な旅路となりました。

鹿児島空港に着いてからは、市内にバス移動して、フェリー乗り場へ向かいます。徳之島にも、鹿児島から飛行機は飛んでいるのですが、「距離」を感じたくて「フェリー」という交通手段を選びました。飛行機なら1時間程度で行けるところを、フェリーで15時間かけてわたります。

「ブォーーーーーンッ!!!」

大きな汽笛を鳴らして、フェリーが出航します。夕方の空はあいにくの雨模様。どんよりとした空はこれからの移住生活への不安を表わしていました。

離れていく鹿児島の港、通り過ぎていく灯台や桜島。あっという間に何もない海の上、フェリーのゴウゴウというエンジン音と雨音だけが響く世界に入り込んでいきました。

フェリーの船内はお世辞にもキレイとは言えず、揺れもあって、居心地はよくありませんでした。また、客室は雑魚寝の大部屋にしたので、夜中には人々のいろんな音に悩まされました。結果として、徳之島までの距離感は、おそろしく遠いものとして体感することができました。

そう、徳之島は遠かった。

翌朝になると、海の向こう、やっと徳之島が見えてきました。

「ここで暮らすんだな・・・」

移住するという実感が押し寄せてくる瞬間でした。

徳之島への恩返しとして「何か」します。例えば、地域活性、教育の普及発展、空き家対策改修などなど、何か役に立ちたいです。