クラフトコーラをイチからつくってみたPART2
ただの思い付きから始まった「コーラづくり」の、なんと奥の深い世界!
こんなコーラが飲みたかった、ができました
その名も「lagoon cola」。この秋、新潟からデビュー!
この色は。。。良い!
さて、いよいよはじまった
”僕らの”クラフトコーラ製造販売プロジェクト
まずは第一弾の試作完成を待つばかりとなった
長野の打ち合わせから帰って10日後、
モトムラから連絡があり、
第一弾の試作をもって新潟に来るという。
もう、ワクワクがとまらない
急きょ開催された「試飲会」が開かれたのは
8月のある土曜日
モトムラが長野から携えた
クーラーボックスから出てきたのは
3種類のタッパーに入ったコーラシロップ。
①プレーンタイプ (最も基本的な作り)
②しょうがを効かせたタイプ
③八角と唐辛子でアクセントをつけたタイプ
まず「おぉ!」っと思ったのは、
いわゆる”コーラ色”をしていないことだ。
ちょっと感動した。
黄色いパプリカを、ほんの少しローストしたような感じ
これを「コーラ」と書かずに売ったら、
たとえ飲んだとしてもコーラってわからないかも、
くらいの、認知との乖離がある。
ぱっと見はシトラス系のジュースかなにかな、と思う。
黄色い。
いやこれは、むしろ良い! 逆に良いぞ!
わざとらしいコーラ色じゃない方が良い
絶対良い!うまそうに見える(僕だけだろうか?)
シロップには、煮込まれたシナモンやバニラビーンズが
まだ原形をとどめて浮かんでいる
こういうのも良い。
そのまま瓶詰めして出荷したいくらいだ。
最初に手に取ったのは①のプレーンタイプ
基本形(シナモン+バニラ+レモン)に
クローブ、カルダモン、砂糖(この時点では白いグラニュー糖)など
コップには先にシロップを入れ、
後からウィルキンソンのタンサンを注ぎ入れる
3倍希釈で。
ご存じだろうか?「タンサン」という言葉を最初に商標にしたのは
このウィルキンソン社だ。
外国企業と思われがちだが、神戸で生まれた日本の会社である。
さて、はじけるタンサンの泡が拡散してくれる
スパイシーな香り。。。
ん?
もうちょっとほしいところだな、香り。
ただ、飲んでみると
スッキリして、かなりウマい💛
添加物がないから、変にイガイガしない
スパイスの重なりに愉しさがある。
コーラ感はしっかりしてる
さすがだ、タカナシ女史!
☆Star Anise Magic☆
次に試したのは②のショウガを効かせたタイプ。
捻っているかと思いきや、
意外に「手作りコーラ界隈」ではよく見る手法
同じようにコップに先に入れて、ウィルキンソンを注ぐ
ほうほう。。。。。
悪くはないけど、ちょっと味がぼやけているか。
しょうがの良さ、独特の清涼感が、そんなに、だなあ。
ジンジャーエールのように、柑橘だけを相手にするのと違って
スパイスが重ね織られたコーラシロップの中に入ると
ちょっと埋没感があるのだろうか。
ただ、しょうがとシナモンは相性が抜群のはず
シナモンの甘さ、しょうがの辛さがマリアージュして
エスニックな趣が出ると思ったのだが。。。
最後に口をつけたのは
③の八角と唐辛子でアクセントバージョン
同じように上からウィルキンソンを注ぎ入れると
泡とともに香りがはじける。
あ、これは心地よし。主張ある。
八角(スターアニス)は中華でおなじみの香辛料
和食では豚の角煮に使われることで有名。
角煮は、八角が入るのと入らないのとで味に雲泥の差が出る
(と個人的には思っている)
若干の甘さとスパイシーさが味に複雑さと深みを与える。
香りにも若干の甘やかさがある。
ゴクリ、一口。
ほうほう。。。。良いんじゃないかな。
八角の良いところが出てる。良い仕事する。
シナモンとバニラの味わいがさらに引き出されている。
唐辛子も他のハーモニーを決して邪魔していない。
味の複雑さも増して良いんじゃないかな。
香辛料それぞれの配合も絶妙なバランス感覚。
このあたりは作り手のセンスを感じる。
「カレーの美味しさは数値化できる」
なんてことを言った人がいる。
だとすればコーラも可能なのではないか。
製品化するならこれかな、本線は。
プレーンタイプは確かに爽やかで美味しい。
ただクセがなさ過ぎて、面白みが薄いかもしれない。
その点、八角&唐辛子は飲みやすいし
素材の個性が立っているのに調和もある。
その場に同席したスタッフ2名と僕、モトムラで4名、
概ね意見は一致した。
もうひとつここに改良を加えるなら、
グラニュー糖を鹿児島県産の粗製糖に変えると良いかも。
粗糖の甘さは味覚的にもカラダにも優しい。
「実はこのシロップ、牛乳で割るとめちゃめちゃウマい」
モトムラが斜め上の角度から情報を出した。
そんなことを聞いたら飲まずにいられない
・・・ ・・・ ・・・
たしかに。このウマさは反則だ。
インドのチャイにも似た、スパイシーでエスノな味わい
クセになる。
そう考えると、清涼飲料水としてボトリングするだけでなく、
シロップ売りもアリだなぁ...
さて次はいよいよ、ボトリングを引き受けてくれるメーカーを探し
プロトタイプを制作するまでの過程を。。。
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