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「希望世帯年収」追加が試された意図を4つほどまとめてみる

はじめに

色々と物議になって間も無くなくなるらしい項目追加ですが、「なんで必須で追加しようとしたのか」考えてしまいますよね。追加に関して、見聞きした情報を踏まえ、その意図を考えてみたいと思います。

IBJ公式や仲人からこのような発信がされている

「条件、とくに年収、高望みしている人の目線を下げる。お申し込みのOK率を改善し、お申し込みの増加を図っていきたい。」

「https://www.youtube.com/watch?v=fv_ZKEIZWT4」より

お見合い前からライフプランを見える化するのが目的ではなかったようです。真意としては、お見合いを増やしたいと。これまでの、とくに直近のお見合いで組みにくくなっているところがあったということでしょうか。その視点で考えれば、確かにと思う点があります。

実際に2022年に活動して感じた皆のお相手探し状況

◎パワーカップルに脚光が当たり、年収高めが重宝されている印象はあった(アラフォーでもちゃんと働いていればお見合いを組むのに苦労しなかったので)
◎一都三県の家賃の値上がりも凄まじく、世帯年収は高くないと暮らせないというリアルがある(低くても生活をカツカツにすれば暮らせるとはいえ)、希望年収はあがって当然だった
◎賃金はあがっていないので、年収高め希望が増えれば、年収低めの方はお見合いが組みにくくなって当然だった

実際、年収600万の男性が年収開示しているしっぽに申し込みしてくる事は多々あって、女性に同年収以上を望む男性は普通にいました。
また、年収800万〜1,000万の方からも申し込みは多々あって、世帯年収1,200〜1,700万くらいを念頭に、年齢と引き換えて申し込みされる方が多かったかと思います。結構な高騰ですよね。時々年収400万の方からお申し込みがあっても、共家事共育児するよという内容で年収高めの方とお見合いが成立し交際でも断られなければ、受託の優先度は下がります。
この高騰を考えると、裏で起きていたこととして、年収の低い男性がお見合いを本当に組みにくくなっている状況はあったかもしれません

以上を踏まえて…

こんな意図だったのでは?

◎世帯年収を現実的に少し下げることを推奨する意図

これはIBJから全会員へのお願いみたいなものでしょうか。全体的に希望の世帯年収がどんどん高騰していくので、一旦現実的な世帯年収の最低値を見直してみてくださいという意図があるのかもしれません。

年収300万の女性 → 年収500万以上を多くの人が求めたと思われますが…400万でも300万でもいいのでは?世帯年収1,500万以上希望で相手の年収1,200万以上求める人は下げることを考え直してみてほしい
年収500万の男女 → 同年収500万以上で世帯年収1,000万を多くの人が求めたと思われますが…400万でも300万でもいいのでは?世帯年収800万900万でも良いという言質をとりたいし、ちょっと下げることを考えてみてほしい
年収600万以上の男女 → あなたのお相手は住む場所によっては専業主婦(夫)でもパートでもいいのでは?パワーカップルを目指さなくてもいいのでは?生活がカツカツでも相性の良い人と生きていけたらいいのでは?世帯年収900万や1,000万円で十分という言質をとりたいし、ちょっと下げることを考えてみてほしい

IBJの意図仮説

◎年収低め男性が世帯年収検索で検索結果に出るようにする意図

年収低めの男性がまったく検索されず、お見合いの申し込みもNGされてしまうので、世帯年収項目を設けることで底上げさせて検索結果に引っかかるようにする救済の意図という話です。(ですが、共働きありきでお相手に多くを望むことになるため、表示されても中身を比較したら不利に変わりなく、解決しきれていない…という感があります。)

年収300万400万の男性 → 希望世帯年収800万などで設定すれば、世帯年収検索800万でお申し込み先検索一覧に引っ掛かるようになるため、これまでより少しは申し込みがアップするはず

IBJの意図仮説

◎高望みな相手年収を希望する人を可視化させる意図

相手に多くを望む人を可視化させて、ある意味罰する意図が少なからずあったのでしょうか。(だからリリースして直ぐに、機能をなくすのだと思われます)

年収0〜300万で世帯年収は1,500万以上を希望する女性 → 相手の年収に自分の4倍以上を求めるということなため、それをあえて可視化させる

IBJの意図仮説

可視化させてどうしたかったのか詳しく考えてみましょう。

年齢の若い20代ならば、高望みな希望世帯年収は許されるかもしれません。ですが、30代に入ってくると厳しい要望となっていきますね。それでも殆どの女性が年収非公開なため、高望みかどうかカモフラージュされています。
あえてそこを可視化するという意味。
可視化されることで、お見合いが組みにくくなり、結果的に、年収低め男性のお見合い受託へと流れる=救済施策の一つとなる=近いヒエラルキー同士でお見合いをさせる提言でもありそうです。中々深いです。
また、登録者は女性の方が多く、年収も非公開なので、男性からの申し込みは結婚観のマッチ精度が低く、女性からの申し込みのほうがマッチ精度が高い(だから女性からの申し込みの方が成婚率が高い)状況がありましたが、その不公平を改善させるためもあったかもしれません。男性からも女性の年収を推測しやすく、将来を描きやすくし、合う人に申し込みしやすくする意図です。これはとても良いことですよね。
可視化させることで、一部の女性は活動がしにくくなるかもしれませんでした。ですがIBJにとっては、一部会員のスリム化は構わなかったともみて取れます。(こういった点でみると、明らかに年収の低い女性に不利が与えられる状況だったといえます。そこを指摘されれば、すぐさま機能を無くすのもわかるところです。)結局のところ……

◎将来的に女性の年収を公開必須にする布石

SNSでは「女性の年収を公開必須にすれば済む話では?」と声があがっています。実際にその通りで、でもできない(しかも言えない)理由があるんだそうです。女性の年収がわかってしまうと困ることってなんでしょうか。年収を公開したら不利になる女性会員を多く抱えている相談所が1番困りそうですが。組織の覇権的な大人の事情でしょうか。それとも、先ほどの「あえて可視化する理由」を踏まえ、法律的な部分で何か触る見解もあるのかもしれません。将来的に公開したいとはいえ、できないから、世帯年収によって推測できるようにした、ということなのかもしれません。

高騰していく希望世帯年収を
見直させつつ
年収の低い男性を救済しながら
将来的に女性の年収を公開必須にしたい
意図があったようですね。

全体通すと、年収低め男女のお見合い数や受け皿を広げる意図が濃かったのかもしれませんね。お相手として専業主婦やパートでもいい人を増やし、年収低い男性にも人が流れていくように、したかったのかなぁと。年収高めの人には、あまり変化もメリットもない話かと思うので。使い様によっては狙い通りになったかもしれないのに、設定値は全員欲望が出るので、全体のお見合い成立率まで下がりそうで裏目に出てしまった形でしょうか。IBJ思ったより良いやつ…と思えてきました。(え?騙されてる?会員のことよりお金重視の組織だったような…笑)

さいごに

市場の全体像を俯瞰して、うまく立ち回れると良いでしょう。
相談所婚活をしている方のお役にたてば嬉しいです🍊

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