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【自然農法】で雑草や枯葉を『堆肥(たいひ)』として使う本当の理由

僕は自然農法で農業をやり始めて今年で7年目になります
今回は自然農法で使われている「堆肥」について書いていきます。

※これは僕の信じた自然農法のやり方ですので、堆肥の使用用途については僕の個人的な使用用途ですので、そこはご理解ください。

自然農法では農薬・肥料(化学肥料・有機肥料)は一切使用しませんが、堆肥として雑草・枯葉といった自然堆肥を使う場合があります。

ちなみに僕は自然農法を初めてから一度も、堆肥を入れたことは無いです。

あるとすれば草引きをした際に抜いた雑草などが、枯れて自然に土に還るか、トラクターで耕す前に生えていた雑草を土にそのまま入れ込む時ぐらいです。

よく肥料と一緒にされて「堆肥=肥料」と思われる事が多いのですが、自然農法では肥料として堆肥を入れるのではなく、

「土を固めないため・土を温めるため・作物の根際の土乾きを防ぐため」に使います。

先に言っておくと、別に堆肥を特別入れなくても自然農法でちゃんと栽培していけば年々土も性能が良くなって、

土本来の力が出るようになり作物もしっかり成長しますので、基本的には入れる必要は無いのですが、一応用途としての説明をさせて頂きます。

● 赤土系の土には堆肥を入れる場合があります


土にも種類があり色んな性質があるのですが、特に赤土(あかつち)系の土は粘土質で固まりやすい性質を持っているので、

農地が赤土系の土の場合は、畑であれば「落ち葉や雑草」を葉の繊維が無くなるぐらいまで腐食させて、

半分土化したぐらいの状態になった腐葉土を混ぜて入れると、土が固まらないように年々変化していきますので、

固まらない土になれば、別に堆肥を使う必要は無いです。

なので今自分が使っている農地が、もし赤土系の土であまりにも固まりやすく、作物の根伸びが悪く生育があまり良くない、

本当に最悪な状態だと言うのであれば、上記の方法を実践してみるのも良いかなと思いますが、

基本的には堆肥をわざわざ作ってまで入れなくても土の本来の力が戻れば大丈夫です。(※お米を作る水田に落葉や枯葉などで作った堆肥を入れるのは駄目です)

ちなみに火山灰土などの黒土(クロツチ)系の土は、土が固まらないので、根伸びも良く、土の中に空気が入るようになるので、農作物を栽培するには適しています。

あとは太陽の日差しなどで土が乾いてしまうと思いますが、特に果樹なんかは、落ち葉や枯葉など(腐らせなくてもOK)を、

土の表面に厚めに敷くことで土の水分が保たれて、保水効果にもなりますので、そういった時には堆肥を使うのはありだと思います。

● 堆肥を肥料として入れている人が多い


よく勘違いされがちなのが「雑草や落ち葉は自然堆肥だから土の肥やしになる」といって、

米ぬか・鶏糞・もみ殻を炭化させたものなどを混ぜ込んで発酵させた堆肥を、

肥料代わりに入れたりする人が自然農法をやられている方でもたまにいらっしゃいますが、

その考えは個人的には違うと思います。

堆肥はどこまでいっても「土を固めないため・土を温めるため・作物の根際の土乾きを防ぐため」という三つの働きが堆肥の使用用途ですし、

他の記事にも書いていますが「土が肥料の塊」なんです。
(詳しくは下記の記事を見てください↓)

なので残留農薬・残留肥料分を抜いて、土の力を存分に発揮できるようにすれば、

収穫量も上がり、本当に美味しい、涙がちょちょぎれること間違い無しの最高のお米・野菜ができます。

自然農法とは一言で言い表すと「土の力で育てる農業」です。

今回は堆肥について説明させていただきました。

ありがとうございました。







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